「最近、人の声が聞き取りづらくて・・・」その悩み、加齢によるものとあきらめていませんか? 実は、耳が遠くなるのは年を取った証拠ではないそうです。そこで、「難聴は治らないものではない」と言う聴力回復のエキスパート・今野清志さんの著書『耳は1分でよくなる!』(自由国民社)から、難聴の仕組みと薬も手術もいらない耳がよくなるトレーニング法を連載形式でお届けします。
エア縄跳び
難聴の大きな原因である、血行不良、内臓疾患、そして自律神経の乱れを改善する、自宅でできるエクササイスをご紹介します。
前回の「耳マッサージ」以外で、必ずやってほしいのが「エア縄跳び」です。
「縄跳び」というと、ボクサーがトレーニングで行うものというイメージがありませんか。
縄跳びは、上下に飛ぶという、いっけん単純にみえる動きです。
でも、やってみるとわかるように、飛び続けるためには、足だけでなくお腹や腰の力も必要です。
そこでさらに、縄を持っているかのように手を回せば、腕、肩、背中など、体のほとんどの部分を使う全身運動になるのです。
全身を使う有酸素運動の、最大の効果は、心肺機能が高まることです。
心肺機能がアップすれば、まず、血液を送り出す、心臓のポンプ作用が強くなり、血行がよくなります。
次に、肺で取り込む酸素の量が増え、深い呼吸ができるようになります。
人間は、浅い呼吸のときは交感神経が活発になり、呼吸が深くなると副交感神経が優勢になります。
しっかり呼吸ができるようになることで、自律神経のバランスも整うのです。
また、体を上下に揺らす運動は、胃腸を刺激し、働きを活発にします。
胃腸の調子がよくなれば、自律神経にもよい影響を与えますし、血液の流れも促されるのです。
○エア縄跳びのやり方
(1) 軽くひざを曲げて立ち、両手が縄を持っているように曲げましょう。
(2) つま先は床に着けたまま、かかとで軽くジャンプをします。
(3) 手はジャンプにあわせて、前や後ろにくるくる回します。
[エア縄跳びのポイント]
せっかくのエア縄跳びの効果を最大限に得るために、まずは1分間続けて行うようにしてください。
1分間が楽に感じるようになったら、2分以上行ってみましょう。
ゆっくりジャンプしても、平均して1分で40 ~50回くらいは飛ぶことができます。
1日の合計で500回できれば理想的ですが、まずはできるところから、200回くらいを目安に行ってください。
ひざが悪い人は、無理して飛び上がらないでください。
エア縄跳びの代わりに、もも上げやスクワットを行いましょう。
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