副交感神経をリラックス♪ 知っておきたい「生理痛」や「更年期障害」に効く入浴法

肩や首のコリ、目疲れや肌あれ・・・年齢を重ねるごとに増えていく体の不調。これらを解消するのに外せないのが、毎日入る「お風呂」でしょう。医学的にお風呂を研究する医師・早坂信哉さんは「入浴方法を少し変えれば、さらなる健康効果が期待できる」と言います。そこで、早坂さんの著書『最高の入浴法~お風呂研究20年、3万人を調査した医師が考案』(大和書房)から、「疲労回復できる入浴法」のエッセンスを連載形式でお届け。今夜からお風呂の時間が劇的に変わります。

063-009-137.jpgイラスト/二階堂ちはる

「生理痛・PMS・更年期障害」に効く入浴法


血流をよくして、副交感神経をリラックスさせる。
● 生理中の入浴もOK。痛みやイライラをやわらげる効果アリ。
● 更年期障害は男性にもある。男性ホルモンの減少で様々な不調が出ることも。


生理痛やPMSなどの月経前後の体調不良には入浴が効果的にはたらきます。

月経前後には、ホルモンバランスの崩れ、子宮の変化などで、頭痛や吐き気、イライラやうつ症状などが起こります。

その際、入浴の温熱効果で血流をよくして、リラックスすることで症状をやわらげることができるのです。

生理が始まったら、初日はシャワー程度で済ませていただきたいのですが、3~4日目からは湯船に入って体を温めましょう。

40℃のお湯に15分浸かり、出る直前に42℃のお湯で追い炊きをして、下半身をしっかりと温めてあげてください。

生理中の入浴はタブーではなく、入ってもまったく問題はありません。

経血が流れ出てしまう不安があるかもしれませんが、湯船の中では水圧で抑えられているので、出てくることはありません(湯船から上がるときに流れ出る可能性はあります)。

家族と暮らしている方であれば、入浴の順番を最後にするなどの工夫をすれば大丈夫でしょう。

生理痛やPMSは、女性、特に症状が重い人にとってはかなりの精神的ストレスになります。

お風呂にゆっくり浸かり、痛みをやわらげてください。

更年期障害

主に女性の閉経前後、ホルモンバランスが乱れることで自律神経のはたらきが悪くなることを「更年期障害」と呼びます。

頭痛やめまい、肩こりなどの身体的な症状から、うつやイライラなどの精神的なものまで、個人差はありますが、様々な不調が起こります。

更年期障害についてのある研究によれば「40℃のお風呂に毎日5分→5分→10分と反復して入ることで、症状が改善された」というものがあります。

更年期障害というと、一般的に女性のイメージが強いですが、近年では男性の患者さんも増えています。

男性ホルモンの減少による自律神経失調が原因です。

男女ともに、更年期障害は自律神経の乱れからくるもの。

そのはたらきを正常に戻すように、毎日決まった時間にお風呂に入り、しっかりと睡眠をとり、規則正しい生活を送ることで生体リズムを整えましょう。

※お湯の温度は、1℃の違いで体に与える効果が変わります。自宅の浴槽に温度調節機能がない場合は、お風呂用の「湯温計」のご利用をおすすめします。ホームセンターや、デパートのベビー用品コーナーなどで販売されています。
※掲載されている入浴法は、様々な医学的研究の結果から、その効果が一般的に期待されるものです。ただし、個人の体質や疾患の性質により、その効果には個人差があります。症状が緩和しない場合、主治医に相談してください。

お風呂研究20年の医師が考案した『最高の入浴法』記事リストはこちら!

063-syoei-saikounonyuuyoku.jpg入浴の効果から方法までが5章にわたって解説され、「正しい入浴」がすぐに実践できます。体の不調別入浴法や温泉や銭湯の効果的な入り方も

 

早坂信哉(はやさか・しんや)

温泉療法専門医、博士(医学)。東京都市大学人間科学部教授。1993年自治医科大学医学部卒業後、地域医療に従事。2002年自治医科大学大学院医学研究科修了後、浜松医科大学医学部准教授、大東文化大学スポーツ・健康科学部教授などを経て、現職。(一財)日本健康開発財団温泉医科学研究所所長、(一社)日本銭湯文化協会理事、日本入浴協会理事。

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『最高の入浴法~お風呂研究20年、3万人を調査した医師が考案』

(早坂信哉/大和書房)

生活習慣としての「入浴」を医学的に研究する第一人者が考案した、疲れきった体と心を整える「お風呂の効果」倍増メソッド! いつもの家風呂も、たまに行きたくなる温泉や銭湯も、入り方をちょっと変えれば、その健康効果は大きく変わります。血流アップ&自律神経が整えられる、まさに「最高の入浴法」をまとめたお風呂のバイブル。

※この記事は『最高の入浴法~お風呂研究20年、3万人を調査した医師が考案』(早坂信哉/大和書房)からの抜粋です。
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