年齢を重ねるほど軽視は禁物に!「不整脈」の基礎知識

日ごろ、動悸や息切れを感じることはありませんか? 胸のあたりの違和感は、思わぬ病気が隠れている可能性があるので、放置せずに医師の診療を受けることが大切です。「こんな症状があって心配」という方のために、今回はCVIC心臓画像 クリニック飯田橋理事長、寺島正浩先生に、不整脈の基礎知識を教えていただきました。

不整脈とは?

不整脈とは脈の打ち方が乱れることです。正常な脈拍は1分間に60〜80回ですが、走ったり、緊張したり、ショックな話を聞いたりすれば簡単に脈拍が速くなり100回以上になることも。息を吐くと脈は遅くなり、息を吸ったり、体温が上昇すると脈は速くなります。心臓に持病がない人でも「生理的反応による不整脈」や「いますぐ治療の必要がない不整脈」は簡単に発生します。しかし不整脈を軽視するのは禁物で、年齢を重ねるほど「治療が必要な不整脈」や「命の危険がある不整脈」が発生しやすくなります。

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※2019年9月17日12:20/上図、心電図の波形にて、「心房細動」と「心室細動」が入れ替わっておりました。お詫びして訂正させていただきます。現在は正しいものになっております。

不整脈の種類は?

不整脈は三つに大別され、異常に速い脈(頻脈)、遅い脈(徐脈)、脈が飛ぶ(期外収縮)があります。
頻脈は心筋を動かす電気信号が異常に速く作られたり、異常な電気信号の通り道ができて正常なリズムを邪魔することで発生します。

徐脈は心臓内で電気信号が発生しなくなったり、発生した電気信号がうまく伝わらなかったりするために起こります。

期外収縮は本来発生すべきではない場所から刺激が発生して正常な心臓の動きが乱れる状態。心房から刺激が発生する「心房性期外収縮」と、心室から刺激が発生する「心室性期外収縮」があります。心房と心室の間で電気信号がぐるぐるし、脈が速くなる「発作性上室性頻脈」は突然発生しますが、すぐに正常に戻ることがほとんどです。

脈拍が40回以下の状態が続くと、息切れやめまい、意識消失を起こします。脈拍が100回以上の状態が続くと、動悸、息苦しさ、冷や汗、手足のしびれを感じることも。どちらも検査を受けてください。

閉経後の女性は要注意

また、閉経後の女性は、血液と血管をきれいに保ってくれていた女性ホルモンの分泌が激減するため、血液中にコレステロールが増えて、血液が汚れた状態になります。この状態を放置すると、血管に汚れがたまって動脈硬化が進み、心臓に負担をかけることにもつながります。「若い頃から低血圧だから大丈夫」「私は太りにくい体質だから一時的に太ってもすぐやせられる!」と過信せず一度受診を!

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取材・文/宇山恵子 デザイン/根岸良介(omodaka)

 

<教えてくれた人>

CVIC心臓画像 クリニック飯田橋理事長

寺島正浩(てらしま・まさひろ)先生

神戸大学医学部卒。国立循環器病センター、米国 スタンフォード大などを経て日本初の心臓特化型画像診断センターを開設。心臓を3Dで画像診断し、病気 の早期発見と予防に貢献。

この記事は『毎日が発見』2019年9月号に掲載の情報です。

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