異常が起きたら?イラストで知る「心臓」の基礎知識

日ごろ、動悸や息切れを感じることはありませんか? 胸のあたりの違和感は、思わぬ病気が隠れている可能性があるので、放置せずに医師の診療を受けることが大切です。「こんな症状があって心配」という方のために、今回はCVIC心臓画像 クリニック飯田橋理事長、寺島正浩先生に、心臓の基礎知識を教えていただきました。

心臓の主な役割は「血液を全身に循環させる」こと。

そのためには、肺に血液を流し、酸素を取り入れたきれいな血液を全身に送り出すこと、 冠動脈から栄養をもらうこと、 規則正しい鼓動を生み出すことなどが必要です。

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血液が通る心臓と大血管 (心臓のポンプ機能)

心臓は右心房、右心室、左心房、左心室の4つの部屋に分かれ、血液を一定方向に流すために弁があります。弁が正常に機能しないと、心臓弁膜症となり心房細動などの不整脈、心不全などを起こします。異常が起きたら?イラストで知る「心臓」の基礎知識 1909p041_2.jpg

心臓を取り巻く冠動脈 (ポンプ機能を作動させる栄養補給)

心臓の表面には冠動脈(右冠動脈、左前下行枝、左回旋枝)が張り巡らされています。この血管の血流が悪くなると胸の圧迫感、胸、背中、上腹部、肩の痛みなどの症状が生じます。

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心臓を動かす刺激伝達系 (鼓動を生み出す仕組み)

心臓が一定のリズムで動くために電気信号を発生させているのが、右心房近くにある洞結節です。1分間に約60~80回のペースで電気刺激が作られますが、うまく機能しないと不整脈などを起こします。

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取材・文/宇山恵子 デザイン/根岸良介(omodaka)

 

<教えてくれた人>

CVIC心臓画像 クリニック飯田橋理事長

寺島正浩(てらしま・まさひろ)先生

神戸大学医学部卒。国立循環器病センター、米国 スタンフォード大などを経て日本初の心臓特化型画像診断センターを開設。心臓を3Dで画像診断し、病気 の早期発見と予防に貢献。

この記事は『毎日が発見』2019年9月号に掲載の情報です。

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