腎を刺激しておなか周りをスッキリ!「脚ぐるぐる体操」

全身の健康を保つには、腎(主に腎臓+副腎)を元気にすることが重要です。西洋医学と東洋医学を融合させ、心と体の健康増進を支援する「スプリンカムプロジェクト」で活躍中の岡山大学病院(脳神経内科)病院講師、菱川 望先生と、ヨーガ講師である高橋依子さんに、腎を活性化させる方法をお聞きしました。


腎の周辺を刺激して活性化!股関節の柔軟性アップにも

夏場の外出時や寝苦しい夜は汗をかきやすく、いつもより水分を多めにとっている人も多いことでしょう。こうした季節でも、体の中の水分量を調節して脱水を防ぎ、老廃物を排出し、体内の塩分と水分の排出量をコントロールして血圧を調整するなど、体調を整えるために休むことなく働いているのが腎臓です。腎臓はさらに、赤血球をつくるホルモンを分泌したり、骨の維持に不可欠なビタミンDを活性化する役割も担うなど、全身の健康に影響を及ぼします。

「東洋医学では、生命を司る臓器であり、エネルギーの源とされる腎(主に腎臓+副腎)。腎の働きが低下すると、食欲不振やむくみ、冷えなどの不調が生じます。また、血圧が上がったり、貧血気味になったり、骨がもろくなることも。体調を崩しやすい季節だけに、無理なく体を動かして腎の機能を高めることが大切です」と、菱川望先生。

腎の働きを高める体操の一つが、脚を回すこと。「腎とつながる臓器を刺激することで、腎を活性化させます。また、下半身全体の筋力を強化、股関節の柔軟性も高まります。すると、体のバランス感覚が良くなってスムーズに動けるようになり、将来の転倒予防にも役立ちます」(高橋依子さん)。脚を回すときは、大きな声で長めに〝あー、うー、んー〟と言いましょう。自然と深い呼吸ができます。


おなか周り&下半身を強化
脚ぐるぐる体操(1セット3周×2セット)

【期待できること】
・おなか周りスッキリ
・脚のむくみがとれる
・下半身の筋力アップ
・バランス感覚が良くなる

【基本姿勢】

1907p119_2.jpg床にあおむけになり、片方のひざを抱えます。反対の脚は伸ばします。

◎ここがポイント!
「脚を回す」
脚を大きく回すと、お尻やももをはじめ、下半身全体の筋力を強化できます。合わせて、体の中心部を支える腸腰筋や腹筋も刺激されることで、腎の働きを活発にします。

1907p119_1.jpg

つま先で円を描くように、脚全体を大きく回します。つま先は伸ばすよう意識を。

●2セット目は脚を反対に替えて行いましょう
●外回し、内回し、両方やるとさらに効果的です

【体操のやり方】
伸ばした方の脚を床から少し持ち上げて、大きく回します。「あー」とゆっくり言いながら1周、「うー」でもう1周、「んー」でさらに1周回します。できるだけゆっくり行いましょう。※1周回し終えたら、脚はいったん床につけてもかまいません。1907p119_3.jpg 

●脚の動かし方のコツ
股関節から、脚全体で大きく円を書くつもりで回しましょう。1907p119_4.jpg 

■あうん呼吸で後頭部マッサージ

「なんだか疲れたな」と思ったら、後頭部のコリをほぐすのがおすすめ。「頭にあるマルマ(ツボのようなもの)をほぐすと、頭部の血流が良くなり、酸素がすみずみまで届いて頭がすっきり。心も穏やかになります」(高橋さん)。背筋をまっすぐ伸ばし、首を立てて、呼吸を止めずに行いましょう。

●「あー、うー、んー」と長めに言いながら行う!
●1日何回やってもOK!

<記憶力や集中力を高めたいときには>
1907p118_1.jpg後頭部の中心にこぶしを当て、気持ちいい強さでグルグルと手を回します。顔は正面を向きます。

<目が疲れたときや頭が重たいときには>
1907p118_2.jpg頭の付け根に親指の腹を当て気持ちいい強さでグルグルと指を回します。顔は少し下向きでも可。

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取材・文/笑(寳田真由美) 撮影/西山輝彦 

 

<監修>

菱川 望(ひしかわ・のぞみ)先生

岡山大学病院(脳神経内科)病院講師。西洋医学と東洋医学を融合させ、心と体の健康増進を支援する「スプリンカムプロジェクト」での講演活動にも注力。

 

<運動指導>

高橋依子(たかはし・よりこ)さん

カリフォルニア州(AUCM)認定アーユルヴェーダ医療(東洋医療)開業医資格、ヨーガ講師。菱川先生とともに、「スプリンカムプロジェクト」に取り組んでいる。

この記事は『毎日が発見』2019年7月号に掲載の情報です。
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