冷えはNG!エネルギーの源「腎臓」を元気にする5つのポイント

体の老廃物の排出や血圧コントロールなど、全身の健康を司る「腎臓」。その働きが衰えると「疲れやすくなる」「むくみやすい」などの不調が起こりやすくなります。そこで2人の専門家に「腎」(主に腎臓と副腎)についてお聞きしました。今回は「腎」を元気にする健康習慣についてお伝えします。

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悪いところはないのに「なんだか疲れやすい」「体がだるい」といった何となくの不調は、原因が分からないだけに、諦めてしまいがちです。ですが、実はその原因は、腎臓にあるかもしれません。冷えやストレス、不規則な生活などによって腎臓の機能は低下し、さまざまな不調につながってしまうのです。

「腎臓はあらゆる臓器に影響を及ぼし、全身の健康を大きく左右する内臓です。体の中の老廃物を排泄し、塩分(ナトリウム)やカリウムなどの電解質バランスを調節。さらに、血圧をコントロールしたり、赤血球をつくるホルモンのコントロール、丈夫な骨の維持に欠かせないビタミンDを活性化する役割も担っています。また、東洋医学では、主に腎臓と副腎を合わせて"腎"といい、生命を司る臓器であり、エネルギーの源とされています」と、岡山大学病院(神経内科)病院講師、認知症専門医の菱川望先生。

では、腎の機能を高めるためには、どんなことに気を付けたらよいのでしょう?

「腎は冷えに弱いため、下半身を冷やさないようにしたり、体を温める食材を積極的に摂るように心がけます。また、休息をしっかりとってストレスをコントロールすること、深い呼吸を心がけることも大切。そして何より効果的なのは、呼吸をしながらの体操です」(菱川先生)。

以下の5つの健康習慣を始めて、ぜひ「腎」を元気にしましょう。

 

腎を元気にする健康習慣

疲れをためない
睡眠不足やストレスは疲れの原因になります。疲れをためると腎の機能が低下し不調を招きやすくなるので上手に休息をとりましょう。

下半身を冷やさない
腰や脚の冷えは腎の不調につながり、頻尿や疲労感などを招きやすくなります。重ね着をする、ひざかけを使うなど対策を心がけて。

体を温める食材を食べる
冷え予防には、体を温める食材を摂ることが効果的。暑い日には、体を冷やす食べ物や飲み物が欲しくなりますが摂り過ぎには注意を。

[春・夏のおすすめ食材]
野菜...にら、冬瓜、ブロッコリー、山芋など
海藻...のり、昆布、ひじき
木の実・豆類...くるみ、黒豆、黒ごまなど
肉・魚介...豚肉、鶏肉、うなぎ、ホタテ、カキ
その他...鶏卵、ぶどう、シナモン、なまこなど

深い呼吸をする
腹式呼吸をして酸素を深く体内に吸い込むことで、腎に刺激が与えられ、内臓機能の活性化を期待できます。

適度な運動をする
腎は腰より少し上にあるので、腰を反らす、回す、ひねるなどの体操で刺激されます。ゆっくり呼吸をしながら行うのが効果的です。

 

次の記事「腎臓を活性化!「あうん呼吸」のススメ/あうん体操(3)」はこちら。

取材・文/笑(寳田真由美)

 

<教えてくれた人>

菱川 望(ひしかわ・のぞみ)先生

岡山大学病院(神経内科)病院講師、認知症専門医。インドの伝統医学であるアーユルヴェーダに造詣が深く、その知恵を生かした予防医療にも力を注いでいる。

 

運動指導

高橋依子(たかはし・よりこ)さん

カリフォルニア州(AUCM)認定アーユルヴェーダ医療(東洋医療)開業医資格、ヨーガ講師・ヨーガ療法士。さまざまな自治体で高齢者向けエクササイズを制作・指導。

この記事は『毎日が発見』2019年5月号に掲載の情報です。

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