子どもの頃から多くの人が親しんでいる「ラジオ体操」。でも、あなたが知っているその動き、実は「本気!」ではないかもしれません。そこでぜひお伝えしたいのが、大手航空会社JALで実施されている「本気!のラジオ体操」。同社では、健康管理部のトレーナー指導の下「運動効果抜群のラジオ体操第一」を社員の健康管理に活用し話題となっています。今回は『JAL健康管理部 本気の!ラジオ体操講座』(KADOKAWA)より、そのエッセンスを連載形式でご紹介します。
JALグループ全体に波及したラジオ体操
「ラジオ体操第一」。日本の小学校に通った人なら、この体操を知らない人はいないかもしれません。では、「ラジオ体操第一」がどれほど体の理に適った体操であるか、ということを知っている人はどのくらいいるでしょうか。
近年、「ラジオ体操」の価値が見直され、テレビや雑誌などさまざまな媒体で目にすることが多くなりましたが、それ以前からラジオ体操の効用に注目し、社員の健康管理に役立てていたのが、日本を代表する航空会社のJALでした。そして、ラジオ体操のDVDを作成したり、社内で講習会を開いたりと、その中心となって働きかけているのがJAL健康管理部です。
普段何気なく行っているラジオ体操も、動きのポイントを意識して行うと体操の効果が高まります。「本気の!」と名づけたのは、社員にその効果を実感してもらいたかったから。今では、「本気の!ラジオ体操」の試みはJALグループ全体に波及し、個々の業務の前後に取り入れられるなど、その効果も認められています。
潜入!「本気の!ラジオ体操」講座
成田オペレーションセンターで毎月一度行われる「本気の!ラジオ体操講座」に潜入! この日も業務の合間をぬって、たくさんの社員の方が参加していました。心身ともにリフレッシュし、自然と笑顔がこぼれるコミュニケーションの場になっています。実際に「本気の!ラジオ体操講座」に参加した方々の声も聞いてきました。
月に一度、JALの健康管理部が主催する「本気の!ラジオ体操講座」。この日もさまざまな制服を着たJALグループ社員らが多数参加して、会場のアトリウムは満員御礼です。
講座では毎回、ラジオ体操のなかの2種類の動きを解説。この日は、「体を斜め下に曲げ、胸をそらす運動」と、「体を回す運動」をフィットネストレーナーの黒鳥伸子さんが指導しました。子どもの頃にやったラジオ体操とは似て非なる動きに苦戦しつつも、参加者たちは楽しそう。
最後に「ラジオ体操第一」を1回通して行い講座は終了。密度の濃い15分間で、気持ちのいい汗をかいていました。
本日の秘密兵器(ヒモ)で、肘や体をしっかり伸ばします。
2人ずつペアになって、動きを確認。
制服のままでも、フラッと参加できるのもラジオ体操のいいところ。
総勢43名、満員御礼のJAL成田オペレーションセンター アトリウム。
ラジオ体操がJALグループをつなぐコミュニケーションにも。
参加者の声をチェック!
「本気!」ってなんだろう?と思いましたが、今までやっていたものとは伸び方も使う筋肉も全然違って、とても勉強になりました。普段使わないところがしっかり伸びるのを感じます。難しいのが、屈伸でかかとを上げながら脚を曲げるところです。すごく効きます。本気でやるとリフレッシュもできますし、動くと笑顔になってメンタル的にもいいですね。
体操前のストレッチや正しい姿勢、さらに「本気の!ラジオ体操」の13の運動と効能が大きな写真で詳しく解説されています