まっすぐ立てない、外反母趾の痛みがある、腰痛がひどい、慢性的な体のこりや痛み、肩こりがある...。そんな人は、足指をのばす体操がおすすめです。体幹が安定し、体の持つ多くの力を取り戻すことができます。今回はみらいクリニック院長の今井一彰先生に1日3分でできる「足指のばし体操」を、NGの例も含めて教えてもらいました。
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ゆがんだ足指を元通りにして、体が本来持つ力を取り戻せば、数々の不調は改善されます。
今井先生の「足指をまっすぐにして、ゆがみをなくす体操」は、人間が本来まっすぐに立てることに着目し、人間が本来まっすぐに立てることに着目して考案したもの。
足指を広げてのばすだけの"ゆびのば"ストレッチのやり方は驚くほど簡単。時間も場所も選ばないので、1日何回か行うと効果的です。一生元気に歩くための大切な土台である足指を、しっかり歩ける状態にするために、リラックスして始めましょう!
1 準備
いすに腰かけて、片足を太ももの上にのせる。
太ももの上にかかとをねじらずのせるのがポイント
足指の間に反対側の手指を入れる。足指の根元には隙間を作って手指を入れ、卵を握るように優しくつかむ。
床に座ってもOKです!
床に座った方がやりやすい人は床で。いすでも床でもお好きなやり方で行いましょう。
2 足裏をのばす
足の裏側を優しくのばし、 5秒キープ
手首は動かさず、ひじを張って脇を開くようにしてのばす。ゆっくり、ぐーっとストレッチ。足指は30度ほど曲げればOK。
3 甲をのばす
足の甲を優しくのばし、 5秒キープ。
手首は動かさず、ひじは張ったまま脇を閉じるようにしてのばす。2、3を交互に行い、逆の
足も。両足で3分(15~20往復)ほど行う。
これはNGです!
手首を曲げる
手首に力を入れて曲げると強い力がかかり過ぎる。のばすときは脇を開いたり閉じたりで。
指が入っていない
手の指が足の指の間に入っていないままのばしても効果がない。足指が開くように入れる。
強く握る
ぎゅっと握ると余分な力が入り、足指に負担がかかる。卵を握るように、ふんわり握る。
指を差し込みすぎる
手の指を足指の根元まで差し込むと、足裏も甲もうまくのびない。根元は隙間を作る。
曲げすぎる
90 度以上曲げると、筋肉が緊張してこわばり、逆効果になる。ねじったり強く曲げない。
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取材・文/細川潤子 撮影/三苫正勝