たけのこがおいしい季節です。たけのこをおいしく食べるコツは、ずばり、ゆで方。
料理家の藤野嘉子さんが、そのポイントとおすすめのレシピを伝授します。
ぬかではなく米粒を加えて、買ったらすぐゆでる!
たけのこをゆでるときは、普通ぬかを使いますが、米粒でも大丈夫です。ぬかのように吹きこぼれやすくなく、アクも取れます。また、皮をむいてからゆでると、ゆで時間が、短かくてすみます。
たけのこには、高血圧を予防し、むくみを取るカリウムが多く含まれ、うま味成分であるアミノ酸も豊富です。春ならではのおいしさを楽しみましょう。
【たけのこのゆで方】
100g当たり 30kcal 塩分0.0g
1. たけのこはたわしで洗って根元のイボイボのところをこそげる。こうすると皮がむきやすくなる。
2. 皮をむいて、先を斜めに切る。さらに縦半分に切る。こうするとゆで時間が短縮できる。大きなものはさらに横半分に切って。
3. 大きめの鍋にたけのこを入れて水を加える。水1リットルに対して米大さじ2程度と赤とうがらし1~2本を入れて中火にかける。沸いたら吹きこぼれないように火を弱めて落としぶたをし、20~30分ほどゆでる。
4. 竹串を太い部分に刺してみて、スーッと通れば火を止め、そのままさます。さめたら洗って水につけて保存する。保存期間は毎日水を替えて、冷蔵庫で1週間程度。
甘辛く煮て、ご飯のお供に
「たけのこと鶏肉の炒め煮」
1人分 376kcal 塩分2.3g
材料(2人分)
鶏もも肉...1枚
たけのこ...1本(150g)
サラダ油...小さじ1
砂糖、酒、しょうゆ...各大さじ1 1/2
みりん...大さじ1
だし汁...150ml
作り方
1. 鶏もも肉は一口大に切り、たけのこは穂先の部分を4㎝長さに切り、縦4等分にする。下の方はいちょう切りにする。
2. 鍋にサラダ油を入れて鶏肉を皮目から焼き付ける。たけのこを加えさっと炒め、砂糖、酒、しょうゆ、みりん、だし汁を加える。時々混ぜながら、ふたをして弱めの中火で15分煮る。あれば、木の芽を添える。
薄味で旬を楽しむ
「たけのことえびの煮もの」
1人分 115kcal 塩分1.2g
材料(2人分)
たけのこ...150g
えび(バナベイえびなど)...4尾
絹さや...8枚
だし汁...200ml
みりん...大さじ2
砂糖...大さじ1
しょうゆ...大さじ1/2
塩...少々
作り方
1. たけのこは7㎜厚さの半月に切る。えびは殻と背ワタを取り、塩でもみ洗いし、よく水けをきる。
2. 鍋にだし汁とみりん、砂糖、しょうゆを加え、たけのこを入れてふたをし、弱火で10分煮る。えびを加えふたをしてさらに2分ほど煮る。
3. 器に盛り付けて、ゆでた絹さやを添える。
煮ものなどの残りで
「たけのこご飯」
1人分 291kcal 塩分1.7g
材料(4人分)
ゆでたけのこ...150~200g
みりん...大さじ1
しょうゆ...大さじ1
米...2合
だし汁...2合分
酒...大さじ2
塩...小さじ2/3
作り方
1. 米は炊く20分前に洗っておく。たけのこは姫皮は粗みじん切り、穂先は薄切り、根元は粗みじんに切る。
2. ボウルにたけのこを入れ、みりん、しょうゆを加えてよく混ぜ、5分ほどおいて下味をつける。
3. 炊飯器に米、だし汁、酒、塩を加え、たけのこはつけ汁ごと加えて混ぜ、普通に炊く。
4. 炊き上がったら、蒸らして大きく混ぜる。
撮影/原 務 スタイリング/鈴木ひろみ 栄養計算/スタジオ食