さば缶の人気に火がつき、そこから「鮭」や「いわし」などほかの魚の水煮缶も注目されるようになりました。水煮缶の魅力は、何といっても魚が常温で保存できるという保存性の高さと、骨や煮汁までおいしく食べられるという栄養価の高さです。中でもいわしは多くの成人病の症状を予防・改善してくれるEPAの含有量が非常に高く、さばを上回ります。
でも正直、「いわしの水煮缶」ってまだまだあまり馴染みがありませんよね...。さば缶以上にクセがありそうだし、かなり好き嫌いが分かれるのでは?となかなか手が出せずにいました。でも『3分クッキング』5月号の特集「やみつきになる!さば缶・いわし缶のおかず」を見てみると、何やら美味しそう...。そこでその中から「なすといわしのしょうが煮」を作ってみました。
トロリとした食感のなすが好相性
「なすといわしのしょうが煮」
◆材料4人分
・いわしの水煮缶......2缶(380g)
・なす......2個
・しょうがのみじん切り......大さじ2
合わせ調味料
・酒......大さじ3
・砂糖......大さじ1
・みりん、しょうゆ......各大さじ1と1/2
・万能ねぎ......3~4本
◆作り方
1、なすはヘタを落として縦半分に切り、一口大の乱切りにする。万能ねぎは4㎝の長さに切る。
2、フライパンに水1/2カップといわしを缶汁ごと入れ、なすは平らに並べ入れる。しょうがと合わせ調味料を加え、ふたをして弱めの中火で7分ほど煮る。ふたをとり、万能ねぎを加えてひと混ぜする。火を少し強くして30秒ほど煮て火を止める。
なすと一緒に炒めることで煮汁が少しとろっとし、いわしにもよく絡みます。また、生姜やねぎと一緒に甘辛く味つけしているので、使う前に感じていた味への不安もまったく問題ありませんでした。ごはんのおかずにぴったりです。こんなに美味しいなら、もっと早くチャレンジすればよかった...!
便利で栄養価も高く、思った以上に使い勝手も良さそうな「いわしの水煮缶」。もちろん冒頭で述べたEPAのほかにも、DHAやビタミンB2、カルシウムも豊富に含まれています。
「最近魚を食べていない...」「もっと毎日の食生活に魚を取り入れたい」という人は、ぜひともいわしの水煮缶を活用してみてください。魚がぐっと身近になります。
調理・文=きこなび(月乃雫)