歩くことは健康づくりの第一歩。自然の中を深い呼吸を心掛けて歩くことで、心と体を整えることに繋がるという、曹洞宗徳雄山建功寺住職の枡野俊明さんに、誰でも実効しやすい歩き方を教えてもらいました。
現在66歳の枡野さん。背筋がピンと伸び、肌も艶やか。健康法は、歩くことと坐禅だという。
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歩く禅で心を整える
禅の修行のように無心で歩く。
呼吸を整えながら歩いて心を整える。
そう聞くと、少し難しそうな気がします。そんな方々のために、室内でも簡単にできる「経行」という歩き方も教えていただきました。
経行(きんひん)
坐禅を続けて行うときに、坐禅と坐禅の間に行うのが経行。
・まず、息を吐く
・半歩足を進めながら息を吸う
・もう一方の足を半歩進めながら息を吐く
・2mほど先を見て、手は胸前で重ねる
上記を5分程度行うだけで心が整ってくるといいます。
本来は線香一柱分、約40分の坐禅を行った後に、半歩一呼吸で行う歩き方だとか。静かに呼吸をしながら歩くだけで、心がスーッと落ち着いてきます。ぜひ一度、試してみてください。
こちらから↓
「禅の名僧に教わった、心と体を整えるウォーキングの極意/禅の名僧に学ぶウォーキング(1)」
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取材・文/丸山佳子 撮影/齋藤ジン