冬の"温活"に、風邪の予防にぜひ摂りたいのが、しょうがです。しょうがが体にいいといわれるのは、辛み成分「ジンゲロール」のおかげ。しょうがの効能やレシピを、管理栄養士で料理研究家の村上祥子さんにおしえてもらいました。
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「しょうがのしょうゆ漬け」で手軽に温活!
「しょうがのしょうゆ漬け」を作って常備しておくと、炒め物や調味料として料理にすぐに活用できて便利です。漬け汁は、かけじょうゆとして食卓で使ってもおいしいです。卵がけご飯や納豆には加えるだけで手軽に温活できます。
「しょうがのしょうゆ漬け」
大さじ1あたり8kcal /塩分1.2g
冷蔵で1か月、冷凍で2か月保存可能
【材料】(できあがり195g/大さじ13 杯分)
しょうが(皮付き) ...80g
うす口しょうゆ ...100ml(115g)
【作り方】
1 しょうがは洗って水分を拭き、皮のままみじん切りにする。5㎜厚さに切ってフードプロセッサーにかけてもよい。
2 乾いた瓶に1 を入れ、しょうゆを注ぎ、ふたをする。
◆「しょうがのしょうゆ漬け」でアレンジメニュー
あさりがだしになるので、鍋に材料を入れるだけ。2種のしょうがだれで
「あさり入り湯豆腐・たれ2種」
1人分109kcal /塩分1.4g
【材料】(2人分)
長ねぎ...1本
あさり...200g
水...2カップ
もめん豆腐...200g
〈粒マスタードしょうがだれ〉1人分18kcal/塩分1.6g
Aしょうがのしょうゆ漬け...大さじ1
粒マスタード...大さじ1
〈削りがつおとしょうが、ラー油だれ〉1人分36kcal/塩分1.2g
Bしょうがのしょうゆ漬け...大さじ1
削りがつお...小1パック(3g)
ラー油...小さじ1
【作り方】
1 長ねぎの白い部分は3㎝さに切り、青い部分は1㎝の斜め切りにする。
2 鍋に水を注ぎ、あさりを加えて火にかけ、煮立ってきたら豆腐は四つに切って、1 と共に加える。
3 あさりの口が開き、豆腐に火が通ったらできあがり。たれ2種の材料をそれぞれに混ぜて添える。
肉料理にしょうがを使って消化吸収を促進
「ジンジャーステーキライス」
1人分435kcal /塩分0.8g
【材料】(2人分)
牛ランプ肉(ステーキ用)...200g
塩、こしょう...各少々
オリーブ油...大さじ1
しょうがのしょうゆ漬け...大さじ1
レモン...1/2個
温かいご飯...200g
【作り方】
1 牛肉を二つに切り、肉たたきでたいて繊維をほぐし、塩、こしょうをふる。
2 フライパンを温め、オリーブ油を入れ、1 を並べて強火で両面30秒ずつ焼いて、しょうがのしょうゆ漬けを加えてからめ、火を止める。
3 器にご飯を盛り、2 を切ってのせ、残ったたれをかけ、レモンを添える。
エスカベッシュは日本の南蛮漬けのようなフランス料理
「きびなごのエスカベッシュ」
1人分164kcal /塩分0.8g
【材料】(2人分)
玉ねぎ...30g
トマト...1/3個
Aしょうがのしょうゆ漬け...大さじ2
酢...大さじ1
エクストラバージンオリーブ油...大さじ1
塩...小さじ1/5
きびなご(小いわし、小あじなどでも)...150g
小麦粉...小さじ1
揚げ油...適量
【作り方】
1 玉ねぎとトマトはみじん切りにし、Aと合わせておく。
2 きびなごは洗って水分をふき、ポリ袋に入れて小麦粉を加え、口を閉じてふってまぶす。
3 揚げ油を170℃に熱して2 を入れ、上下を返しながらカラリとするまで5~6分かけて揚げる。油をきり、1をまぶすように浸す。
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取材・文/石井美佐 撮影/中野正景