冬の"温活"に、風邪の予防にぜひ摂りたいのが、しょうがです。しょうがが体にいいといわれるのは、辛み成分「ジンゲロール」のおかげ。しょうがの効能やレシピを、管理栄養士で料理研究家の村上祥子さんにおしえてもらいました。
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飲むだけで風邪をひきにくく!「しょうがドリンク」
風邪予防に効果を発揮するのが、しょうが、水、砂糖で作る「しょうがドリンク」。毎日のお茶をしょうがドリンクに代えて継続的に飲めば、免疫力が上がり風邪をひきにくくなるのと、体も温めることができます。煮しょうがもドリンクも薬味などとして、料理に利用することもできます。
「しょうが液(写真右)」大さじ1あたり38kcal /塩分0g
「煮しょうが(同左)」大さじ1あたり9kcal /塩分0g
冷蔵で1か月、冷凍で2か月保存可能
【材料】(作りやすい分量)
しょうが(皮付き)...100g
水...150ml
A 砂糖...100g
レモン汁...大さじ
【作り方】
1 しょうがは洗って水分をふき、皮のまま薄切りにする。
2 鍋に1 と水を入れ、火にかける。
3 沸騰したらAを加えて混ぜ、弱火で約10分煮て火を止め、ふたはしないままでさます。
4 粗熱がとれたら乾いた瓶に入れ、冷蔵保存する。または、煮しょうがとしょうが液を分けて保存してもよい。
◆「しょうがドリンク」でアレンジメニュー
体も温まって風邪予防におすすめ
「しょうが湯」
1人分38kcal /塩分0g
【作り方】
しょうが液大さじ1をカップや湯のみに入れ、熱湯100mlを注ぎます。1日2回、朝夕に飲むと、風邪予防に効果大。
いつもの紅茶をちょっとオシャレに
「ジンジャーティー」
1人分9kcal /塩分0g
【作り方】
紅茶に大さじ1の煮しょうがを添えます。ロシアンティーに添えられる「ヴャレーニエ(ジャム)」のように、飲むときに紅茶に入れます。
しょうがの風味が際立って食欲増進!
「鶏の照り焼き」
1人分338kcal /塩分1.5g
【材料】(2人分)
鶏むね肉...1枚(200g)
塩、こしょう...各少々
小麦粉...小さじ1
オリーブ油...大さじ1
Aしょうが液...大さじ1
しょうゆ...大さじ1
こしょう...少々
クレソン...適量
【作り方】
1 鶏肉はひと口大に切り、塩、こしょうをふり、小麦粉をまぶす。
2 フライパンを温めオリーブ油を入れ、1 を中火で両面きつね色になるまで焼く。
3 Aを合わせて回し入れ、弱火でからめるように調味する。器に盛り、こしょうをふり、クレソンを添える。
ちょっと大人味の香りよいフレンチトースト
「ジンジャーフレンチトースト」
1人分303kcal /塩分0.9g
【材料】(2人分)
卵...1個
Aしょうが液...大さじ3
牛乳...大さじ3
バター...小さじ2
食パン(6枚切り)...2枚
煮しょうが...20g
粉砂糖...少々
【作り方】
1 卵を溶きほぐし、Aを加えて混ぜ、食パンを浸し、上下を返して10分おく。
2 フライパンを温め、バターを溶かし、弱火で1 を両面きつね色に焼く。
3 二つに切って皿に盛り、煮しょうがをのせて粉砂糖を茶こしでふりかける。
取材・文/石井美佐 撮影/中野正景