あなたは大丈夫? おりものの色や量で、健康チェック/外陰部のトラブル

pixta_28469446_S.jpgかゆみや痛み、腫れなど、外陰部(女性性器)のトラブルは、放置すると重大な病気につながることがあります。その反面、清潔を保ったり、日常生活を見直したりすることで、十分に予防できる病気や症状も少なくありません。まずは、外陰部についての正しい知識を身につけ、トラブルが起きているのかどうか判断できることが大切です。

自分の体を守るために知っておきたい外陰部の病気への対応や予防法を、セントソフィアクリニック婦人科院長の伊藤 知華子先生にお伺いしました。

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前の記事「外陰部の我慢できないかゆみや痛み...それって病気のサインかも/外陰部のトラブル(1)」はこちら。

 

黄色っぽい、水っぽい、ころころする。
おりものの変化は外陰部のトラブルのサイン

おりものは、妊娠中や、生理中以外のときに膣や子宮から出る分泌物です。おりものには、膣を通して細菌が体に入ってくることを防いで膣の中をきれいに保つ自浄作用や、排卵期に受精の手助けをするといった大切な働きがあり、いつでも多少あるのが正常な状態です。

ですが、「いつもより量が多い」「いつもと色が違う」「においがきつい」などと感じたら、体に異常があるかもしれません。おりものに関する感じ方は人によって違うので、正常かどうかを見極めるのは少し難しいところですが、次を参考に、自分のおりものの状態を確認してみましょう。

 

おりものの状態をチェック!

●白くてころころしている
おりものが酒粕やカッテージチーズのようにころころとしている場合は、カンジダ膣炎が疑われます。

●黄色や緑色
白血球や細菌が多く混入していると、黄色や緑色っぽいおりものになります。悪臭を伴う黄色っぽいおりものが多くなったらトリコモナス膣炎の疑いがあります。これはトリコモナス原虫という寄生虫の一種によるもので、多くは性交で感染します。症状が進むと泡が混じったり、緑色がかったりし、痛みを伴うようになります。黄色や緑っぽいいつもと違うおりものでは、クラミジア感染症の疑いもあります。ほとんど無症状のまま進行します。

●茶褐色
茶褐色や赤っぽいおりものが出る場合は、血が混じっている可能性があります。悪臭がする、おりものの量が増えるなどの症状が伴う場合は、子宮頸部や子宮体部のがんが疑われることも。また、萎縮性膣炎の場合も、おりものに血液が混じることがあります。

●水っぽいおりものが大量に出る
排卵期になると、どろっとした水っぽいおりものが出ることがあります。しかし、水っぽいおりものが大量に出る場合は、クラミジア感染が卵管炎を起こしている可能性があります。


「正常なおりものの色や状態は個人差がありますが、透明に近いか白っぽい色が一般的です。においはかすかに甘酸っぱさがあることも。おりものの量は心身の状態によって多少増減し、生理前や妊娠中にも増えますが、病気ではありません。おりものの変化は、病気を疑うだけでなく、健康のバロメーターにもなるので、日頃から自分の状態を知っておくことは大切です。また、おりものが気になるからと、膣内を頻繁に洗浄することは避けましょう。膣の中を守っている細菌まで洗い流してしまい、かえって雑菌の繁殖を促すことになってしまいます」(伊藤先生)

おりものの量や色、形状などの変化は、外陰部のトラブルを早めに見つける重要なサイン。外陰部のトラブルは自覚症状がないことも多く、気付かないまま進行し、病気によっては後々重篤な症状を招くこともあります。それだけに、日頃の自分のおりものの状態を把握し、不安に感じる場合は婦人科で相談しましょう。

 

次の記事「外陰部の気になるかゆみ、放置すると不妊や肝炎の原因にも/外陰部のトラブル」はこちら。

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<教えてくれた人>
伊藤 知華子(いとう・ちかこ)先生
セントソフィアクリニック婦人科院長、医学博士。名古屋第二赤十字病院産婦人科、成田病院勤務を経て、1997年米国サウスカロライナ医科大学生殖遺伝学教室留学、1999年成田病院帰任、2008年より現職。専門は婦人科。生殖医療専門医。

取材・文/寳田真由美

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