布団から起き上がろうとしたらめまい症状が。1週間続いています/高谷典秀先生「なんでも健康相談」

布団から起き上がろうとしたらめまい症状が。1週間続いています/高谷典秀先生「なんでも健康相談」 memai01.png「病院に行くべきかどうか...」悩むレベルの"困った症状"、いろいろありますよね。
今回寄せられたのは、起床時のめまい症状が1週間続く、というお悩み。医療法人社団同友会理事長 高谷典秀先生がお答えします。 

 

起床時にめまい症状が1週間...

65歳の女性です。先日の朝、布団から起き上がろうとしたところ、強烈なめまいに襲われました。

そのまま寝転がって安静にして、お昼くらいからようやく起き上がることができました。そのような症状が1週間くらい続き、今はだいぶ落ち着きましたが、まだ朝早くの時間帯にはめまいに襲われます。とくに寝返りをうったり、前かがみになったりするとめまいが起きやすいです。

頭痛は無く、食事も、さっぱりしたものなら食べられます。めまいの原因が分かりますでしょうか。

 

中枢性と回転性の2症状 怖い脳出血・脳梗塞

めまいは、平衡感覚を司る器官にまつわる様々な病気が原因となって起こります。そのうち、怖いものでは小脳に出血や脳梗塞などがあり、めまいのほか吐き気や頭痛を催すことがあります。その場合には、すぐにでもCTやMRIによる検査が必要です。

めまいの質も重要で、フラフラするような浮遊性のめまいなのか、グルグルするような回転性のめまいなのかで、めまいの種類をある程度判断することができます。

フラフラするようなめまいは中枢性のもので、先にご説明した脳出血や脳梗塞などを起こしている危険があります。しかし、一番多いケースは回転性めまいで、たとえばメニエール病、良性発作性頭位めまい症、前庭神経炎などがあります。これらのうち聴力が低下している場合はメニエール病やめまいを伴う突発性難聴が疑われます。聴力低下がある場合は将来にわたり難聴になることもありますので、速やかな治療が重要です。そのためにも、聴力検査や、目振と呼ばれる目の振れを調べる検査を耳鼻科で行い、的確な診断を受けることが重要です。場合によってはめまい止めを使用したり、炎症を止めるためのステロイド薬による治療などが必要となります。

あなたの場合、めまいの質が回転性のものかどうかがわかりませんが、それ以外の神経症状や難聴、嘔吐などが見られないようですので、前庭神経炎や良性発作性頭位めまい症などが一番考えられますが、一度耳鼻科での診察をおすすめします。ただ、万が一の可能性として、軽い脳梗塞を起こしていることも否定はできませんので、一度、MRI検査をお受けになられてはいかがでしょうか。(老友新聞社)

 

※そのほかの「高谷典秀先生「なんでも健康相談」」はこちら。

 

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高谷 典秀 先生(たかや・のりひで)

医療法人社団同友会 理事長。順天堂大学循環器内科非常勤講師。日本人間ドック健診協会 理事。学校法人 後藤学園 武蔵丘短期大学客員教授。著書に『健康経営、健康寿命延伸のための「健診」の上手な活用法』(株式会社法研)など。

この記事は『日本老友新聞』に掲載の情報です。

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