ふくらはぎの血管が曲がりくねって浮き上がっています...これって病気?

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ふくらはぎの血管が浮き上がる

58歳の女性です。少し前からの話なのですが、両足のふくらはぎと、膝の横の、少し下の部分の血管が浮き上がって見えるようになりました。血管が少し腫れているようにも見えますし、曲がりくねっていて、気持ちが悪いです。

パートでスーパーのレジ打ちの仕事をしているのですが、この頃は足が痺れたり、だるくなったりと、立っているのが辛くなってきました。人に聞いたところ、静脈瘤だというのですが、これは病気なのでしょうか。また、どのような治療をすればよいか、教えてください。

  

下肢静脈瘤の疑い

弾性ストッキング着用をおすすめ

ふくらはぎなどの血管の腫れについてのご質問ですが、症状の出方を伺った限りでは、知人の方がおっしゃるとおり、下肢静脈瘤だと推察いたします。

静脈を通る血液は、心臓の押し出す力を借りられないために、自然の力で流れなければなりません。とくに足の静脈は、心臓よりも下にあるために、重力に逆らって上らなければなりません。そのようなことから、血液が逆流をしないために、静脈の血管には所々に逆流を防止するための弁が付いているのです。静脈瘤というのは、その弁が壊れてしまって血液が流れにくくなり、その部分がうっ血を起こし、静脈が腫れたり曲がりくねったりする状態です。

静脈瘤は、加齢とともに増えますが、あなたのように立ちっぱなしの仕事をされていると起こりやすいです。足の筋肉というものは、力を入れて収縮をする際、静脈をぎゅっと絞って血液を送り出すという作用もあるため、「第二の心臓」と呼ばれることもあるのですが、立ちっぱなし、あるいは座りっぱなしの仕事をしていますと、足の筋肉が使われずに、余計に血液が流れにくく、うっ血しやすくなるのです。

表在性静脈瘤、つまり表面に見えている部分での静脈瘤は、命にかかわるようなことはまずありませんので、そのまま放置してもかまいません。ですが、人によっては足のむくみやだるさを感じたり、ときには静脈炎という炎症を起こしたり、痛み出すこともあります。また、見栄えが気になってしまう人もいるでしょう。そのような場合には、静脈を取ってしまうような治療を行なうのが一般的です。その他にも、レーザーによる治療法や、日帰り手術を行なえる医療機関もあります。

ご自身で行なえる対処法としましては、弾性ストッキングというものを履くことです。通常の靴下は、足を部分的に強く締め付けてしまうために、うっ血が起こりやすくなるのですが、この弾性ストッキングは足全体を締め付けるようになっており、静脈の拡張を防ぎ、痛みやだるさなどの症状が軽減します。専用のものが薬局などで購入できますので、一度試してみてはいかがでしょうか。

  

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高谷 典秀 先生(たかや・のりひで)

医療法人社団同友会 理事長。順天堂大学循環器内科非常勤講師。日本人間ドック健診協会 理事。学校法人 後藤学園 武蔵丘短期大学客員教授。

著書に『健康経営、健康寿命延伸のための「健診」の上手な活用法』(株式会社法研)など。

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この記事は『日本老友新聞』に掲載の情報です。
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