ペディキュアやネイルアートはやっぱりよくない!?/足の爪の変形

pixta_13725309_S.jpg普段はあまり気にすることのない、足の爪。小さなパーツですが、変形したり、色が変わったりしていませんか? 巻き爪をはじめとする足の爪の異常は、実は歩き方や姿勢などの生活習慣や外反母趾など、さまざまな要因の積み重ねから複合的に起こっているもの。大したことないと思っていると、やがて強い痛みを伴い、歩行困難にもつながるので、注意が必要です。

さまざまな足の爪の異常やその原因、正しいセルフケアの方法を、皮膚科医で、「日本フットケア学会」の理事も務める高山かおる先生にお聞きしました。

前の記事「家にいる時の履き物選び。かかとのないスリッパはダメ!/足の爪の変形(16)」はこちら。

 

おしゃれなネイルも休憩が必要。色の変化などに注意を

足の爪はおしゃれのポイントともなるパーツですが、よく見ると、実は気になることも。爪にまつわる素朴な疑問について、高山先生に答えてもらいました。

 

Q.夏のサンダルに欠かせない、足のペディキュア。本当はしないほうがいいの? 
A.「足のペディキュアや手のマニキュアが絶対にいけないわけではありません。ただつけっぱなしにせず、爪を休ませながら楽しむことが大切です。特にジェルネイルやスカルプチュア(人工爪の一種)をつけっぱなしにしていると、常在菌が繁殖して爪が緑色に変色する感染症『グリーンネイル(緑色爪)』や『爪カンジダ』を発症することもあります。

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また、濃い色のネイルをしていると、爪本来の色や形がわかりづらくなるので、爪に異変が起きていても気づかずに、重症化してしまうこともあります。
ネイルアートは、大切な爪の健康を第一に考えながら楽しみましょう」(高山先生)

 

Q.足の爪に見える縦の筋が気になります。これって病気?
A.「特別な病気ではありません。縦の筋は、加齢に伴う爪の変化だといわれており、年を重ねるにつれ、筋が濃く見えるようになります。高齢になると顔にしわが増えるのと同じく、老化によって起こる生理的な変化だと考えていいでしょう。放置していて構いませんが、気になる場合は、保湿クリームをすり込んでケアしてください。

縦の筋が黒く、太い線になっている場合は、『メラノーマ(悪性黒色腫)』という皮膚がんの一種かもしれないので、早めに皮膚科を受診しましょう」(高山先生)

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Q.爪の根元にある白い半月のような部分が小さくなったような気がします。病気ですか?
A.「爪の生え際にあるこの部分は、正式には『爪半月(そうはんげつ)』といいます。できて間もない、いわゆる『爪の赤ちゃん』で、成長の途中にあって完全に角質化していないため、白っぽく見えています。
昔から、この半月が大きいと健康で、小さいと不健康などといわれていますが、実際は全く関係ありません。

ただ、水分を多く含んでいる部分なので、小さくなっているということは、爪が乾燥しているのかもしれません。保湿クリームをこまめに塗り込んで、丁寧にケアしましょう」(高山先生)

 

取材・文/岡田知子(BLOOM)


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高山かおる(たかやま・かおる)先生

医師・医学博士。済生会川口総合病院皮膚科主任部長、東京医科歯科大学臨床准教授。接触性皮膚炎、フットケアを専門とする。難治性の巻き爪、陥入爪、肥厚爪などの疾患に対し、トラブルの根治を目指した原因の追求、診察、専門治療のほか、セルフケアの指導を行う。「100歳まで自分の足で歩ける社会」を目的に発足した「足育研究会」の代表、日本フットケア学会の理事を務め、フットケアの啓発活動も行っている。著書に『巻き爪、陥入爪、外反母趾の特効セルフケア』(マキノ出版)、監修に『皮膚科医が教える本当に正しい足のケア』(家の光協会)

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