知っておきたい薬の処方に関する注意点
処方箋の有効期限は「発行日を含めて4日間」です。この4日には日曜祭日を含み、有効期限を過ぎると、医療機関での延長や再発行が必要になります。また、再発行は健康保険が使えず全額自己負担となる場合もあります。忘れてしまう原因にもなるので、必ず受診後すぐ受け取るように心がけましょう。
内服薬は一般的に、コップ1杯程度(約200cc)の水、またはぬるま湯で飲みます。コーラやジュース、牛乳などで薬を飲むと、吸収が遅くなったり悪くなったりします。また、水なしで飲むと、食道に引っかかったりくっついたりして、その場で溶けて薬の効果を発揮することができなかったり、食道潰瘍などを起こす恐れがあります。
最近わりとよく耳にするのが、医師から処方された薬を自分で使わず、あげたり、もらったりしたという話です。
しかし、これは、「薬機法(医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律の略)」違反となる可能性があります。
もし仮にもらった薬で重篤(じゅうとく)な副作用が起きても、やはり医薬品副作用被害救済制度は使えません。
これに関しては特に湿布などで緩く考えている人が非常に多く、「病院で処方された湿布を他人から譲り受けることが違法である」と認識している人は、なんと全体の23.2%しかいなかったとの報告があるほどです。
薬は正しい方法で入手し、適切なタイミングで飲む。この原則を守ることが安全に治療を成功させる第一歩となります。