自慰行為は身体に良い? 悪い? 正しく理解したい自慰行為の役割と、年代ごとの適正な射精回数

定期的に射精して、古い精子を排出したほうがいい

精子の質は、1週間以上溜めてしまうと、古くなって質が落ちたまま溜まっていきます。
精子の貯蔵量には限界があり、それ以上溜めると精子の運動率、つまり射精したときの精子の動きが悪い「死滅精子」が増えてしまいます。
古い精子は新しい精子の邪魔をするので、精液全体の質が下がってしまうのです。

ですから、一定量しか溜められない精巣精嚢では、いつも新鮮な精液でいっぱいになるように、古い精子は自慰などで排出していく必要があります。

たとえば30代で妊活をしているのであれば、あまりセックスに乗り気でない人であっても、3日に1回はセックスや自慰で射精することで、精子の質をある程度いい状態にしておくことが大切です。

元気な新しい精子が古い精子と混ざってしまわないように、適度に出すように心がけましょう。

 

窪田徹矢
1978年東京都出身。医療法人社団「思いやり」理事長。「くぼたクリニック松戸五香」院長。独協医科大学卒。専門は泌尿器科。日本泌尿器科学会泌尿器科専門医、指導医。年間2万5,000人を診察。近隣の総合病院でロボット手術などを手掛ける。元千葉西総合病院泌尿器科部長。

※本記事は窪田徹矢著の書籍『EDかな?と思ったら読む本――専門医が教える傾向と対策』(自由国民社)から一部抜粋・編集しました。

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