【本作を第1話から読む】男性のおよそ30%が悩むと言われる「早漏」。その「3つの原因」と男性更年期の可能性
『EDかな?と思ったら読む本――専門医が教える傾向と対策』 (窪田徹矢/自由国民社)第2回【全5回】
日本のED人口は、潜在的な人も含めると1200万~1800万人。いまや男性の4人に1人がEDと言われています。しかし、EDの症状や対処法などを、正しく知っている方は少ないのではないでしょうか。『EDかな?と思ったら読む本――専門医が教える傾向と対策』は、年間2万5000人を診察する泌尿器科医の窪田徹矢氏による、EDと向き合うための一冊。ここでは数ある疑問の中から、代表的なものを紹介します。
※本記事は窪田徹矢著の書籍『EDかな?と思ったら読む本――専門医が教える傾向と対策』(自由国民社)から一部抜粋・編集しました。※この記事はセンシティブな内容を含みます。ご了承の上、お読みください。
性生活は健康長寿に不可欠なもの
セックスは運動
アメリカでは、高齢でもセックスをする人が多いようです。
セックスをしているということは、勃起しているということ。
いわゆるセックスと長生きとの関係は、論文でもいろいろ発表されています。
そのなかには、「セックスをきちんとしている高齢者は、死亡リスクが相対的に低く、長
生きしやすい」という研究報告(Duke 1st Logitudinal Study of Aging)があります。
逆に、「セックスを放棄している男性は、死亡リスクが上昇する」という統計(スウェー
デンからの報告)も...。
世界中の国々におけるセックスの回数と長生きに関する報告によれば、高齢だからとセ
ックスを放棄することは、死亡リスクを上げてしまう可能性があるとされているのです。
セックスは、身体的には「運動」に分類されます。
そして、セックスの運動量は、時速5キロで20~30分のウォーキングと同じくらいあるとされています。
ですから、よくセックスする人は、よく運動をしている人と同じようなものだと言えるでしょう。高齢者にとっては、散歩に近い運動をきちんとすることは、心肺機能や筋力の維持にもつながります。加えて、性行為には段取りも必要になってくるので、認知症の予防にもなるのです。