歩行困難や認知症、年齢を重ねると頭に浮かぶ体の衰え...。そんな不安を解消できるのが、「新聞紙ひとつで健康になれる」と言う80歳で現役医師を続ける林泰史さんが考案した体操です(※「泰」は旧字体)。そんな林医師の著書『新聞紙体操 もう転ばない!倒れない!老けない!』(ワニブックス)から、1日5分でできる簡単エクササイズをご紹介。新聞紙で、脳と体を若返らせませんか?
●アイウエ音読
いつも読んでる新聞をこんな風に活用すれば、頭と体をずっと元気に保つことができます。
【目的】
新聞を空中にキープすることで、三角筋などの肩の筋肉を鍛えます。
さらに声を出して読むことで肺とのどの機能を向上させましょう。
【回数】
1セット1記事
【効果】
・肩関節機能の向上
・誤嚥予防
【やり方】
①新聞紙を広げて両手に持ち、腕を軽く突き出す。
▼
②深呼吸しながら記事を音読する。
【POINT】
ひじは折り曲げてOK。
胸を張り、息を大きく吸って肺を広げましょう。
●全力フーフー息かけ
声に出して読むだけでなく、息を吹きかけ肺と喉の機能を高めます。
【目的】
空気を吸い込むことで、横隔膜が鍛えられます。
同時にのども大きく広がり鍛えられます。
酸素をたくさん含んだ血液が体を循環すると、脳と全身の臓器も活性化します。
【回数】
1セット5回
【効果】
・呼吸機能向上
・誤嚥予防
【やり方】
①新聞紙を広げて両手に持ち腕を軽く突き出す。
▼
②大きく息を3秒間吸い、新聞紙に向かって1秒間で思い切り吹きかける。
【POINT】
手の位置を保持することに気を取られて猫背にならないこと。
胸を広げて大きく息を吸うことを意識しましょう。
【最初から読む】「転倒防止」に新聞紙?80歳現役医師が教える「新聞紙体操」
シニアライフを充実させる26の新聞紙体操などが全8章で紹介されています