尿漏れがある人は注意して。健康や美容にも関係する「膣のゆるみ」3つのサイン

生理痛がひどくて動けない、婦人科疾患が治らない...こうした悩みや不安は、なかなか人には聞けないものだと思います。そこで、こうした多くの相談に答え、5万人の膣を診てきた婦人科医・駒形依子さんの著書『膣の女子力 女医が教える「人には聞けない不調」の治し方』(KADOKAWA)より、人には聞けない不調を解決するカギとなる「こまがた式セルフケア」についてご紹介します。

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あなたの膣、ゆるんでますよ!

膣の状態に関する大切なキーワード、2つ目が「ゆるみ・たるみ」です。

膣が冷えている人は、外陰部がたるみ、膣がゆるんでいるケースが多く見られます。

たるみは目で見てすぐにわかりますが、ゆるみは見た目にはわかりません。

外陰部も顔も、同じ1枚の皮膚でつながっているので、たるむ原因は同じです。

主な原因は、乾燥と筋力の低下。

さらに元をたどれば、筋力低下による血流低下が乾燥の原因です。

血液は組織に栄養と酸素と水分を届けています。

流れる血液量が減れば、届けられる水分も減るのです。

組織や皮膚が乾燥すれば、弾力性がなくなるし、分泌物も減ります。

顔のたるみは軽くマッサージするだけで血流が増え、顔色がよくなり、たるみが改善しますよね?

外陰部や膣も同じです。

だから「膣トレ」で筋肉量を増やし、流れる血液の量を「会陰マッサージ」で増やすことで、組織のたるみをなくすことをおすすめします。

外陰部にたるみがあるということは、膣粘膜の組織にもたるみがあると考えます。

外陰部だけが乾燥し、膣は潤っているとは考えにくいからです。

そして、皮膚と粘膜のたるみを放置することこそが、ゆるみの原因です。

実際、パートナーに「お前の膣はゆるい」と言われて、「膣トレ講座」を受けにくる人もいますが、膣のゆるみはセックスだけでなく、健康にも美容にもダイエットにも関係があるので、あたしはすべての女性に「膣トレ」をおすすめしています。

とはいえ、自分の膣がゆるんでいるかどうかなんて、誰かと比べることなどないから、わかりませんよね。

そこで、膣がゆるんでいるサインをいくつか紹介します。

●尿漏れがある
●お風呂上がりに膣からお湯が出てくる
●生理のときに入浴するとお湯が汚れる

尿漏れは、骨盤内の臓器を支えている骨盤底筋群や靭帯、筋膜が、日々少しずつ断裂し伸びてしまうことで尿道の締まりが悪くなったり、子宮が下がることで膀胱も一緒に下がったりすることで起こります。

これまで尿漏れは高齢者がなるものと思われていましたが、今では産前・産後関係なく、20~30代でも10~20%の人が経験していると言われています。

そして、40代を過ぎると30~40%の人が経験しているというのが実情です。

尿漏れは、もはや高齢者の病気ではないのです。

若いうちから骨盤底筋がゆるんでいるとしたら、年齢を重ねていったら早々に尿漏れパッドをしなければならなくなる可能性大!

子宮が下がると、膀胱も直腸も下がってしまい、膀胱の形が変形することで1回の排尿では出しきれず、残った尿が圧のかかったときに漏れてしまうようになるのです。

そうなる前に、「膣トレ」でセルフケアをしましょう。

あたしが嘱託医をしている老人ホームの入居者の中には、3~4回お産をされて80代・90代になっても尿失禁や尿漏れをせず、いまだにオムツやパッドを使わずに過ごしている人もいます。

体調をくずし一時的にオムツやパッドを使用しただけで、そのことにショックを受けて食欲がなくなり、寝込む人もいます。

「年齢を重ねたら尿漏れ・尿失禁するのが当たり前」ではないのです。

その人たちにお話を伺った際、「経血はトイレで出すもの。今はそうじゃないの?」と聞かれたことがあります。

自分の人生において、何が当たり前なのかは自分で選びたいですよね。

年齢を重ねても尿漏れ・尿失禁しない、健康な体を一緒に目指しませんか?

ちなみに、尿漏れをしていなくても、「お風呂上がりに膣からお湯が出てくる」や「生理のときに入浴するとお湯が汚れる」に当てはまる人は、要注意です。

膣の入り口は左右の膣括約筋の働きで陰圧がかかり、組織がぴったりとくっついているので、基本的に外気温にさらされたり、お風呂やプールに入ったからといって水が入ってきたりすることはありません。

生理前や生理中は骨盤が開いているので、いつもより少し膣がゆるみやすい状態かもしれませんが、基本的には、膣がゆるんでいなければ起こらない現象です。

それなのに、水が入るということは、「陰圧が保てない状態=ゆるんでいる状態」ということ。

お風呂上がりに膣からお湯が出てきたり、生理のときにお風呂のお湯が汚れてしまったりする人は、膣を鍛えたほうがいいでしょう。

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生理や婦人科疾患などの悩みを解決するカギや、セルフケアの方法について、5章に渡ってわかりやすく解説

 

駒形依子(こまがた・よりこ)
東京女子医科大学医学部卒業。2018年、山形県米沢市に婦人科・漢方内科のこまがた医院を開業。高校生の頃から生理痛や過多月経に悩まされる。婦人科での研修医時代、患者よりも自分の生理のほうがひどい状態という矛盾を痛感し、生理痛や過多月経をなくす方法を追求し始める。その後、東洋医学を基礎から学び、自分の体を使って実験をくり返し、最小限の努力で最大限の効果を発揮するセルフケアを考案。自称「子宮が大好きすぎる産婦人科医」。ブログや講演活動を通じて、患者が自分で自身を治すための「グレない子宮の作り方」を提案している。

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『膣の女子力 女医が教える「人には聞けない不調」の治し方』

(駒形依子/KADOKAWA)

生理のトラブルや、婦人科疾患、不妊、セックスの悩みといった多くの相談に答え、5万人の膣を診てきた婦人科医が、人には聞けない不調を解決する自身考案の「こまがた式セルフケア」について紹介しています。なかなか人には聞けない悩みや不安をスッキリ解消するヒントになる、話題の一冊です。

※この記事は『膣の女子力 女医が教える「人には聞けない不調」の治し方』(駒形依子/KADOKAWA)からの抜粋です。

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