尿漏れで衣類にシミやにおいが残ってしまう・・・そんな悩みを抱える方へ!液体酸素系漂白剤と液体洗剤のダブル使いで、原因菌をきれいに落とすことができます。今回は、尿漏れの汚れと臭いに対する洗濯の方法について、ライオンのお洗濯マイスター、片木徹也さんに教えていただきました。
尿漏れで衣類にシミや臭いが残るのは、尿に含まれるたんぱく質などの汚れ成分や、汚れに作用して臭い物質を生み出す菌が原因です。それをきれいに落とすには「液体酸素系漂白剤と液体洗剤のダブル使いがおすすめです」と片木徹也さん。「洗剤と漂白剤では働きが異なり、併用することで汚れ落ちが向上します。洗濯後はできるだけ早く乾かして、菌の繁殖を抑えるのもコツです」
「洗剤と漂白剤の違い」を知りましょう
洗剤は、界面活性剤により衣類の表面の汚れをはぎ取るように除去します。一方、漂白剤は繊維の中に染み込んだシミの色素を分解し、臭いの原因菌を落とします。併用することで洗浄力がアップします。
汚れたらまず水洗いを
汚れたら早めに、水で洗い流して。シミや臭いのもとになる、汚れの成分の変質を抑えられます。すぐに洗濯機にかけない場合は、乾かしておきましょう。
■つけ置き×洗濯機でスッキリ!
1. つけ置き液を作る
40℃以下のぬるま湯に液体洗剤と液体酸素系漂白剤を加える。分量はパッケージの表示に従ってください。水温が高過ぎると汚れが変質して落ちにくくなるので注意を。
2. 30分~2時間つけ置く
衣類を手で押して沈め、30分~2時間つけ置きして水けを絞る(長時間のつけ置きは衣類を傷める要因に)。手荒れ予防にゴム手袋の使用がおすすめです。
3. 洗濯機で洗う
衣類を洗濯機に入れ、再び液体洗剤と液体酸素系漂白剤を加えて洗う。汚れた面を表にして洗うと、汚れ落ちが向上します。
4. すぐに乾かす
生乾きは臭いのもとに。脱水後は衣類と衣類の間隔をあけてすぐに干しましょう。洗濯表示に問題がなければ乾燥機でもOK。
■臭いを抑えるなら"乾かし方"も大切!
・柔軟剤で乾きやすく
すすぎの際に柔軟剤を入れて。柔軟剤の成分で脱水後の衣類に含まれる水分量が少なくなり、乾きやすくなります。
・消臭スプレーで除菌&抗菌
干した衣類に、除菌・抗菌作用のある衣類用の消臭スプレーをまんべんなく吹きかけましょう。菌の増殖を抑えます。
・"アーチ干し"で風通しよく!
洗濯物干しハンガーには、中央に丈の短いものを、外側に向かって丈の長いものを干しましょう。風の通りがよくなり、乾きやすくなります。衣類と衣類の間隔はできるだけあけましょう。
取材・文/岸上佳緒里 撮影/奥西淳二、山田結花