座って手をたたいて...骨粗鬆症を予防!「手のひらコツコツ」/60秒骨たたき(2)

骨は40歳ごろまでは一定量を維持しますが、以降は加齢とともに骨づくりの速度が衰え、徐々に骨量が減少します。そこで、ぜひ毎日コツコツ行いたいのが「60秒骨たたき」。これは、医学博士の中村光伸先生の考案によるもの。骨に刺激を与え「オステオカルシン」という非コラーゲン性たんぱく質の働きを高めることで、骨を丈夫にできる、とても簡単な健康法なのです。ぜひ、試してみてください!

手のひらコツコツ【座って60秒間×胸の前でたたく】

正しい姿勢で座り、手を大きく開いて胸の前で勢いよく合わせます。

それを60秒間繰り返します。

①手は大きく広げる

座って手をたたいて...骨粗鬆症を予防!「手のひらコツコツ」/60秒骨たたき(2) 2006_p064_01.jpg

なるべく強く手を合わせたいので、胸より外側に両手を大きく開くのがポイントです。そのとき、ひじを下に落とさないように。

②一直線に合わせる

座って手をたたいて...骨粗鬆症を予防!「手のひらコツコツ」/60秒骨たたき(2) 2006_p064_02.jpg

①の状態から勢いよく手を胸の前で音がでるくらい力強くたたきます。そのとき、手がまっすぐ一直線に合わさっているのが理想。

【NG】ひじを下ろす

座って手をたたいて...骨粗鬆症を予防!「手のひらコツコツ」/60秒骨たたき(2) 2006_p064_03.jpg

◆1分間の骨たたきを2カ月間続けるとオステオカルシンが増加

座って手をたたいて...骨粗鬆症を予防!「手のひらコツコツ」/60秒骨たたき(2) 2006_p061_01.jpg

30代後半女性、40代前半女性、50代前半女性のモニターに2カ月間『骨たたき』を実施。オステオカルシンの数値を調べました。すると、2カ月後には全員が約20%増加する結果に。

【まとめ読み】特集「60秒骨たたき」記事リスト

取材・文/木之下潤 撮影/齋藤ジン イラスト/角 裕美 モデル/永谷佳奈

 

<教えてくれた人>

光伸メディカルクリニック院長 医学博士
中村光伸(なかむら・こうしん)先生

整形外科医の知見から骨の仕組み、体の動かし方を生かした骨トレーニングを提唱する骨の専門医。近年、注目されるホルモン「オステオカルシン」を研究し、骨の強化と全身機能回復を両立する「骨たたき」を考案。

shoei.jpg

『医者が考案した骨粗しょう症を防ぐ1分間骨たたき』

(中村光伸/アスコム)

骨の専門医が考えた丈夫な骨を作るための一冊。骨粗鬆症の仕組みから骨の再構築化、骨折の原因、骨を強くするトレーニングに関する内容まで、全5章の中に骨の情報がたくさん詰まっています。

この記事は『毎日が発見』2020年6月号に掲載の情報です。

この記事に関連する「健康」のキーワード

PAGE TOP