新型コロナウイルス感染拡大の影響で声を出す機会が減り、声やのど、肺の老化が進んでいるかもしれません。意識的に声を出す「音読」は、のど、舌、声帯、表情筋、呼吸器の筋力トレーニングや、唾液の増加による免疫力アップなども期待できます。お持ちの本や新聞などで、誰でも気軽にできる「音読」を楽しく続けてみませんか? 今回は、池袋大谷クリニック 院長の大谷義夫(おおたに・よしお)先生に「もっと音読が楽になる方法や声、のど、肺にいい食材」について教えていただきました。
【前回】肺炎で亡くなる高齢者の7割以上は「誤嚥性肺炎」。予防に今すぐできる「音読トレーニング」のポイント
もっと音読が楽になるサポート術
「イィー体操」でのど・口の筋肉を同時に鍛える!
口角が引き上げられ、小顔効果も抜群!
1セット×5~10回
【ポイント】奥歯を食いしばるように力を入れて
やり方
①顔は正面を向き、できるだけ口を横に開く。
②「イィー」と長く発声させるイメージで10秒間キープする。声を出した方がやりやすければ、声を出してもよい。
「タオルトレーニング」で呼吸筋を鍛える!
胸が大きく動き、1回の呼吸でたくさんの空気を入れられるようになります。
1セット×3~5回
【ポイント】体の側面が気持ち良く伸びるように
やり方
①両足を肩幅に開き、タオルを肩幅の広さで両手に持ち、ゆっくりと息を吸いながら腕を持ち上げる。
②口から息を吐きながら、ひじを伸ばした状態で片側にゆっくり倒す。反対側も同様に行う。