食べる量を抑える。糖質制限をする。ダイエットには「我慢」を強いられることが当たり前です。しかし、昨今は欧米を中心に「大豆ミート」健康法が大ブームを見せています。長年、それを使ったダイエット&健康法を研究し、池谷式「大豆ミートダイエット」を提案している医学博士の池谷敏郎先生。その先生の著書『お腹いっぱい食べて内臓脂肪を落とす 大豆ミートダイエット』(池谷敏郎/アスコム)から、大豆ミートで「やせられる理由」「健康になれるワケ」などをご紹介します。
ダイエットにも/健康にも/美容にも
〝やせる大豆ミート〟のスゴイ効果
肉を大豆ミートにするだけで、カロリーやコレステロールが大幅にカットできますが、"やせる大豆ミート"ならさらにうれしい効果も!
大豆、かつお粉、しょうがには驚くべき効果があるのです。
大豆ミート(大豆)
- 糖質・脂質の吸収をブロック
- 体脂肪を撃退
- 腸内環境を改善
- 骨粗しょう症を予防
- 乳がん・前立腺がんを予防
- 動脈硬化を予防
- 美肌をサポート
豊富な食物繊維とタンパク質は、糖質や脂質の吸収を穏やかにし、動脈硬化や肥満につながる食後の高血糖や高脂血症を抑制します。
特に、食物繊維は腸内環境を改善して内臓脂肪の蓄積を防ぎ、タンパク質は満腹感を高めてダイエットに役立ちます。
また、女性ホルモンと同じような働きをもつ大豆イソフラボンは、骨粗しょう症の予防や更年期障害の症状緩和のほか、乳がん、前立腺がん、動脈硬化などの予防にも役立つ可能性があります。
抗炎症作用を有する大豆サポニンや大豆レシチンには、美肌効果も期待できます。
かつお粉
- 脂肪燃焼を促進
- 食欲を抑制
- 内臓脂肪を減らす
- ダイエットの継続をサポート
ダイエット効果で注目を集めているヒスチジンには、脂肪燃焼を促進する作用や食欲を抑制する作用があります。
内臓脂肪の減少も期待できます。
うまみ成分であるイノシン酸の効果で大豆ミートのおいしさがアップするので、ダイエット継続にも役立ちます。
しょうが
- 脂肪燃焼
- 血行促進
体を温める作用があり、冷え症の改善が期待できるしょうがは、ダイエットの強い味方です。
すりおろしたしょうがに含まれるジンゲロール、しょうがを加熱調理した後に増加するショウガオールのいずれにも、脂肪を燃焼し、血行を促進する効果があります。
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レンジでチンして、まぶすだけ!
〝やせる大豆ミート〟の作り方
乾燥タイプの大豆ミートは、通常はゆでて戻しますが、今回は電子レンジを使うことで下処理が手軽になるように工夫しました。
大豆ミートは倍量の30gまでであれば、一度に下処理することができます。
材料
大豆ミート(乾燥)...15g
大豆ミートを倍量の30gにする場合は、水の量は同量のまま、かつお粉、しょうがは倍量の各小さじ2にしてください。
かつお粉...小さじ1
しょうが(すりおろし)...小さじ1
※辛みが苦手な場合は小さじ1/2
水...300ml
※ミンチタイプの場合は200ml
① 耐熱容器に大豆ミートと水を入れる
容器が小さいと、加熱時にお湯が吹きこぼれる場合があるので、少し大きめの耐熱容器を使用しましょう。水の量は、ブロックタイプ、フィレタイプの場合は300ml、ミンチタイプの場合は200mlです。
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② 電子レンジ(600W)で加熱する
加熱時間の目安は、ブロックタイプ8分、フィレタイプ5分、ミンチタイプ3分です。大豆ミートの形状やメーカーによっても、加熱する時間は多少異なります。様子を見ながら、加減してください。
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③ 湯切り後に、さっと水洗いする
やけどしないように気をつけながら大豆ミートを電子レンジから取り出し、湯切りします。その後、大豆ミートを流水でやさしく洗い、ザルをふって軽く水気を切りましょう。
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④ かつお粉としょうがをまぶす
水気を切った大豆ミートに、かつお粉としょうがを加え、手でなじませます。
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およそ4倍にふくらみ
やせる大豆ミートが完成
「大豆ミート」と健康やダイエットの関係をわかりやすく解説。第4章では「やせる大豆ミート」レシピも公開します。