かかとから着地していますか? ひざを痛めない「正しい歩き方」4つのポイント

実は、ひざの痛みは、下肢の筋肉を鍛え直すことで十分に予防や改善ができます。一生自分の足でスタスタ歩くために、ひざを守るためのトレーニングを始めましょう。戸田リウマチ科クリニック院長・医学博士の戸田佳孝(とだ・よしたか)先生に、膝を痛めない歩き方を教えていただきました。

正しい歩き方で病気知らずの体に!

健康のためにウォーキングをしているという人は少なくありません。

「ウォーキングを続けることは、骨粗鬆症や心筋梗塞、脂質異常症、糖尿病、認知症など、さまざまな病気の予防になるのでおすすめです。ですが、間違った歩き方で歩いていると、ひざを痛める原因になります」と、戸田先生。

歩くときは、脚をしっかり上げるのに必要な腸腰筋や、ひざをまっすぐ伸ばすために働く大腿四頭筋などを正しく使えることが大切です。

しかし、ひざが曲がったまま歩いていたり、すり足だったりすると、これらの筋肉をうまく使えず、ひざを痛めやすくなります。

まずは歩き方を見直して、正しい体の使い方を身につけましょう。

こんな歩き方の人は特に注意!

「内股」

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「猫背、ひざが曲がっている」

かかとから着地していますか? ひざを痛めない「正しい歩き方」4つのポイント 2005p024_02.jpg「すり足」

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歩くときに内股になったり、ひざが曲がって猫背になったり、すり足になっている人は正しく歩けていません。

本来、使うべきでない筋肉を使って歩き続けていると、関節に余計な負担がかかり、ひざや腰、首などの痛みや不調の原因になります。

正しい歩き方の4つのポイント

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背筋とひざを伸ばして正しいスタイルで歩く!

いつの間にか背中がだんだん丸くなり、前かがみの姿勢で歩くようになっていませんか? 

その状態で歩こうとすると、上半身が前かがみになった姿勢を骨盤で立て直そうと、骨盤が後ろに傾きます。

その骨盤の傾きを立て直すため、ひざが曲がった状態で歩くように。

すると、歩幅は狭くなり、自ずと歩行速度も遅くなります。

では、正しい歩き方とは? どんなことに気を付けたらよいか、戸田先生に聞きました。

「ウォーキングの際は、背筋とひざを伸ばし、大きめの歩幅で、普段より少し速めに歩きます。また、腕は大きく振り、足首をしっかり使って、着地はかかとからするようにしましょう」。

取材・文/笑(寳田真由美) 撮影/木下大造

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戸田リウマチ科クリニック院長・医学博士
戸田佳孝(とだ・よしたか)先生
1986年関西医科大学卒業後、英国王立整形外科病院留学、関西医科大学整形外科大学院卒業。98年より現職。2004年日本整形外科学会奨励賞受賞、20年日本臨床整形外科学会学術奨励賞受賞。テレビ出演も多数。

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この記事は『毎日が発見』2020年5月号に掲載の情報です。

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