今回ご紹介するのは、衰えるとポッコリ下腹の原因になってしまう腹筋に働きかけるストレッチ。リンパティック・ストレッチの考案者・前新マミさんに「腹筋が苦手な人でもやりやすい"ラクラク腹筋"」を教えてもらいました。
腹筋が苦手な人でもできますよー!
腹筋の衰えは老化につながりやすい
おなかの周りにある、いくつかの筋肉の総称が腹筋です。
腹筋が衰えると下腹がポッコリ出て、老けた印象になってしまいます。
見た目だけでなく、大きく影響するのが姿勢。
腹筋は体の軸を支えているので、衰えると前かがみになり背中が丸くなって腰痛も起きやすくなります。
そのため、さらに老けた印象に。
そして、内臓を支えるのも腹筋の大切な役割です。
内臓が下垂したり、便秘になるのも腹筋の衰えが影響しています。
"ラクラク腹筋"
★ポッコリおなか解消
★姿勢を良くする
★腰痛予防
さあ、やってみましょう!
腕の力ではなく、腹筋の力を使って起き上がります。(4回)
前側の腹直筋あたりを意識して行います
(1)片脚に手を添える
あお向けになり、片方の脚を上げて、ひざ裏か太ももの裏に両手を添えます。
(2)頭を上げる
ゆっくり頭を上げていきます。このとき、腕に頼らないようにします。
(3)起き上がる
少しずつ背中を床から離していき、起き上がったら4秒キープします。起きられるところまでで大丈夫です。
【Point】脚の位置はあまり変わらないように注意します。
もっと鍛えたい人は
脚に手を添えないで前に伸ばして起き上がると、強度が高くなります。
ゆっくり背骨を一つずつ床に戻すようなつもりで、あお向けになります。反対側の脚も同様に行います。これが1回。
《腹筋は4つの筋肉から構成されている》
腹筋はおなか周りにある4つの筋肉が、層になって構成されています。
外腹斜筋
脇腹の表層近くにある筋肉。肋骨から骨盤につながっている。
腹直筋
肋骨から恥骨につながる大きな筋肉。鍛えて6パックに割れるといわれるのはここ。
内腹斜筋
外腹斜筋の深い部分にあり、2つの腹斜筋で体をねじる動きを担っている。
腹横筋
内腹斜筋よりさらに深いところにあり、背中側も含め、おなか全体をコルセットのように覆っている。
取材・文/石井美佐 撮影/藤田浩司 ヘアメイク/ange イラスト/小沢陽子