40代からの女性は知っておいて!更年期障害にも密接に関わる「自律神経」

自分の体が思うようにならない...、そんな違和感がありませんか? 女性は特に40代以降、更年期や閉経という新しいモードに入っていく過程で、なんらかのトラブルはつきものです。そこで、『マリ先生の健康教室 オトナ女子 あばれるカラダとのつきあい方』(常喜眞理/すばる舎)より、女性家庭医である著者が提案する、それぞれの年代で起こる女性の体の変化への「上手な対応策」を、連載形式でお届けします。

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ちょっとお勉強 ~ 自律神経ってなに?

自律神経は、意識的に動かさなくても自律的に内臓を動かし、必要に応じてさまざまな物質を分泌させることで体のバランスを整えてくれる神経です。

私たちがいちいち命令しなくても、心臓も胃も腸も動いてくれますよね。

胃液が必要なら胃液を分泌させますし、水分が足りないと感じたら、私たちに渇きを感じさせて水分補給を促したり、まことにありがたい存在です。

はっきり言って私たち、生きるということに関しては自律神経に丸投げ状態なわけです。

言われなくても黙々と働いてくれている自律神経がピンチなのですから、たまには助けてあげましょう。

もう少しだけ、自律神経についてお勉強。

実は自律神経は「交感神経」と「副交感神経」という2つの神経系でできています。

ざっくり言えば、「交感神経」は戦闘モード、あるいは対ストレスモード。

仕事中や活動中、緊張やストレスを感じているときに主に働くものです。このおかげで、外部からの刺激に敏感に反応できるわけです。

一方の「副交感神経」は休戦モード。

体を回復させたり、睡眠やリラックスしているときに働くものです。

筋肉が緩み血管が広がり、体の回復がはかられます。

お風呂やマッサージでも実感しますね。

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具体例で言うと、体の活動に必要な心臓機能は交感神経優位なら活発に、副交感神経優位なら抑制されます。

一方で、栄養補給時の消化管運動や胃液・膵液(すいえき)の分泌は、交感神経優位なら抑制されますし、副交感神経優位なら活発になります。

「食事は楽しくリラックスした状態で」というのは、ちゃんと理由があるんですね。

2つの神経系はシーソーのような関係で、片方が強まれば片方が弱まります。

どちらも必要なものですが、自律神経はこの2つのバランスをとることで、体を正常に機能させています。

昼間は交感神経を中心にバリバリと仕事をこなし、食事中や夜は副交感神経で体を回復させるわけです。

イラスト/加藤陽子

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40代からの女性は知っておいて!更年期障害にも密接に関わる「自律神経」 syoei002.jpg40代~70代まで、年代別に表れる症状の解説や、それに対する具体的な対応策を紹介。女性家庭医として著名な著者が、わかりやすく解説してくれる一冊です。

 

常喜眞理(じょうき・まり)

家庭医、医学博士1963年生まれ。常喜医院の院長としての診療とともに、慈恵医大新橋健診センターでは診療医長として、婦人科や乳腺外科の診察結果を総合的に最終診断する立場を担っている。テレビの健康番組にも多数出演。

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『マリ先生の健康教室 オトナ女子 あばれるカラダとのつきあい方』

(常喜眞理/株式会社すばる舎)

40代からの女のカラダは健康リスクがてんこ盛りです!女性のための年代別アドバイスで心と体の次のモードに備えましょう。輝く後半生に向けて、めざせ健康オトナ女子!!!

※この記事は『マリ先生の健康教室 オトナ女子 あばれるカラダとのつきあい方』(常喜眞理/すばる舎)からの抜粋です。
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