目元やまぶたが下がってきたと感じたら、それは顔のたるみのサイン。改善には筋肉を元の位置に戻すことが必要です。そこで、KohGenDoブランドディレクターで美容家の瀬戸口めぐみさんに、目元やまぶたのたるみにアプローチするお手入れを教えていただきました。いますぐ、はじめてみましょう。
前の記事:目元やまぶたのたるみ解消に!セルフマッサージ「4つの押し方」/目元・まぶたのたるみ集中ケア(1)はこちら
今回体験していただいたのは、「毎日が発見」読者モニターの林 芳江(はやし・よしえ)さん(63 歳)
頭皮のむくみをほぐして引き締まった顔に
顔のたるみ解消のため、スキンケアに力を入れている方も多いのではないでしょうか。しかし、たるみが一向に改善しないという人は、頭皮がたるんでいるのかもしれません。
「顔のたるみは、筋力の衰えからくるもの。ですから、マッサージで筋肉を元々あるべき位置に戻して記憶させることが大切です。特に、顔と頭は1枚の皮膚でつながっているので、頭皮のむくみやたるみは、そのまま顔のたるみにつながります」と、瀬戸口めぐみさん。
目元やまぶたのたるみ改善も、まずは頭をほぐすことから始めるのがおすすめ。「目の周りに出る老化のサインは、目元やまぶただけをいじっても解決しません。最初に頭の大きな筋肉をほぐすことでたまっている老廃物が流れ、目の周辺も動きやすくなります。自然と表情も若々しくなります」(瀬戸口さん)。
前回の記事で「基本の押し方」をお伝えしていますので、それを確認した上で、早速、頭皮のむくみやたるみ取りを始めてみましょう。
●頭の筋肉をほぐしてたるみ改善「頭皮のむくみ取り」
こんな人は頭皮がむくんでいます!
頭を後ろに倒すと痛い。または倒しにくい。
首を回すとき、動かしにくいと感じる。
■ここがポイント
顔のたるみは、頭皮のむくみや首の後ろにたまった老廃物を流すことから。
しっかりと「圧を感じる強さ」で行いましょう。
押すときの手の形は、前回の記事でもお伝えした押し方(この記事の最後にも再掲しています)を参考にしてください。
1 生え際から頭頂部をほぐします
5回/5本指押し
髪の生え際から頭頂部に向かい、5本指押しで頭皮をほぐします。指の第1関節に力を込めて行うと力をかけやすいです。
2 頭頂部まで指をすべらせます
5回/5本指押し
側頭部から頭頂部に向かい、5本指押しで凝っているところをほぐします。気持ち良いくらいの力で、頭頂部まで指をすべらせます。
3 老廃物を押し流します
5回/げんこつ押し
げんこつ押しで中指の第2関節を耳の後ろ辺りに当てます。そのまま首筋に沿って鎖骨まで、手で押し流します。首筋に乳液やクリームを付けると押し流しやすいです。
●後頭部の老廃物の詰まりには
ブラシを使って改善を
手順3で老廃物を押し流すときは、お使いのブラシの柄の部分を肌に垂直に当て、そのままの圧でなでおろす方法もあります。
また、後頭部の老廃物の詰まりは、頭頂部に向かって下から上へとほぐすのが効果的。ブラシで下から上にとかすだけでも改善します。
ブラシは手のひらで覆える大きさがおすすめ。
押し方のおさらいです。
●親指押し
親指の腹で垂直に押します。目元は決してこすってはいけません。
●5本指押し
5本の指全部を使って、指を少し立てて指先に力を入れ、凝っているところをほぐします。
●げんこつ押し
手のひらの分厚い肉球部分を使います。首筋のリンパを流すときは、第2関節が首筋に当たるようにしてください。
●人さし指押し
眉の真下にある「しゅう眉筋」を刺激するときは、人さし指の横腹を使います。指を上に持ち上げるイメージで力を入れてください。
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取材・文/笑(寳田真由美) 撮影/木下大造 ヘアメイク/山崎由里子