食事を変えると、集中力が上がりミスが減る。残業が無くなる。疲れにくくなり眠くならない。ストレスが無くなる。体が締まりカッコよくなる。そして仕事が楽しくなる!
体のマネジメントには、仕事と同じように「成功法則」があるのです。
書籍「稼げる男は食事が9割」で、正しい食事の知識を学んでいきましょう。
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太らないアルコールの飲み方とは
「アルコールは、ビールや日本酒などの糖質が多いお酒でなければ、ほとんどが消費されて体脂肪にならないから、糖質を含まない焼酎やウイスキーならいくら飲んでも太らない」という説があります。
しかし、こうした考え方は半分正しく、半分間違いです。
アルコールには1gあたり7㎉エネルギーがあります。そのエネルギーは、他の栄養素は腸で吸収されるのに対して、アルコールは体内に入ってすぐに胃で吸収され、肝臓で代謝されて熱としてすぐに燃焼されてしまうといわれています。その証拠に、お酒を飲むとすぐに身体がポカポカ温かくなってくるのを実感する人が多いはずです。
摂取したものが体脂肪として取り込まれる前に熱として使われてしまうのだから、体脂肪になる心配はない......というところから、の解釈なのですが、何も全てが胃で吸収されるわけではありませんし、腸でも吸収されるばかりか、肝臓の処理能力を越えてしまうと、余った分はやはり体脂肪として蓄えられてしまうようです。
最初の1、2杯で身体が温かくなっているうちはまだよいとして、だんだん酔っ払ってくるということは、肝臓がアルコールという毒素を処理するのに追いつかなくなってきて、体内のアルコール濃度が高くなってきたということを示します。
アルコールは分解されると、アセトアルデヒドというこれもまた毒素になりますが、これが二日酔いの原因で、顔が赤くなったり、気持ち悪くなったりしてしまう原因の物質です。二日酔いは、肝臓の処理能力を越えてアルコールを摂取したために体内でアセトアルデヒドが充満し、処理しきれないまま次の日になってしまった状態です。
こんな時に肝臓が他の糖質や脂質、重要な栄養素の処理をまともにしてくれるかといったらそんなはずはなく、身体の基礎代謝の約30%を担う肝臓の役割は極端に落ちているといっても過言ではないでしょう。
アルコールの耐性には個人差が多くあり、全く飲めない人は例外として、弱いけどたくさん飲める人や、いくら飲んでも大丈夫な人など、誰がアルコールで太りづらいかなどは明確にはわかりません。
しかし、基本的に糖質を元々多く含むようなビール、日本酒、果実酒、白ワインなどの醸造酒はできるだけ避けて、量を飲むなら焼酎、ウイスキー、ブランデーなどの蒸留酒、そして辛口の赤ワインなどにしておくことは、糖+アルコールという体脂肪になりやすいタッグを揃わせないという意味では重要です。
ただ、糖+アルコールの飲み物を少量楽しむのと、アルコールのみの無糖のお酒を大量に飲むのとでは、体内で起こる変化が違うということから、一概には言えませんが、必ずしも後者は太らないとは言い切れません。
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森 拓郎(もり・たくろう)
1982年生まれ。株式会社rinato 代表取締役。
フィットネストレーナー、ピラティス指導者、整体師、美容矯正師。
中京大学体育学部卒業後、地元の自動車ディーラーで営業成績トップを獲得し、その後パーソナルトレーナーになるために上京。大手フィットネスクラブの個人売上トップを獲得し、自身のスタジオを2009年にオープン。
ファッションモデルや女優など、身体を資本とした女性などを中心に、ピラティス、整体、美容矯正など足先から顔までのボディメイクを指導。メディア出演、記事監修、指導者育成なども行う。
『稼げる男は食事が9割』
(森 拓郎/KADOKAWA)ベストセラー『ダイエットは運動1割、食事9割』の著者が初めてビジネスマンのために書いた「稼げる男」になるための食習慣。「食事は自分への投資」という事実を理解する事からはじめる、誰でもできる食事法とは?