食事を変えると、集中力が上がりミスが減る。残業が無くなる。疲れにくくなり眠くならない。ストレスが無くなる。体が締まりカッコよくなる。そして仕事が楽しくなる!
体のマネジメントには、仕事と同じように「成功法則」があるのです。
書籍「稼げる男は食事が9割」で、正しい食事の知識を学んでいきましょう。
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前の記事「太らないアルコールの飲み方についての正しい知識」はこちら
つまみの摂り方が明暗を分ける
もう一つの問題が酒のつまみです。
"アルコールで太る原因は酒ではなく、一緒に食べるつまみが原因だ"とはよく言われる話です。実際、アルコールによって食欲が増進したり、脂質の吸収が良くなるなどのデメリットがあるため、アルコール摂取の際に何を食べているかは重要です。
それでは最もおすすめのつまみというと、魚の刺身、カルパッチョ、ミックスナッツ、枝豆、きのこの和え物、海藻サラダなど、タンパク質やビタミン、ミネラルを豊富に含むものです。というのも、アルコールを肝臓で分解する酵素はタンパク質からつくられているので、タンパク質の補給はとても大事になってきます。
また、ビタミンB群やビタミンCなどのビタミン類や、マグネシウムや亜鉛などのミネラル類も、アルコールを分解する補助をするので、こうした栄養素を多く含むつまみを食べるようにしましょう。ちなみに、これらの栄養素は、体脂肪の燃焼にも欠くことができません。
アルコールを飲みながら、アルコールを分解するために必要な栄養素をしっかり補給しておくことが重要で、悪酔いや肥満防止にも重要だということです。
時々、本当にお酒が大好きな人は、おつまみなしでお酒だけをグビグビ飲んで、お酒さえあれば大丈夫という人がいます。こういう人は案外やせていて、おつまみを食べないから太らないんだと偉そうに言っていることが多いですが、大抵の場合は肝臓の数値がよくなく、脂肪肝の疑いがある人がほとんどです。
この場合の危険は、もちろんお酒をたくさん飲むことなのですが、いくら処理能力が高いとはいえど、処理をすること自体にビタミンB群やマグネシウムや亜鉛などのミネラル、その他のアミノ酸などを大量に消費してしまうことです。そういう人の典型的な体型は、身体の代謝機能がおち、太らないとはいえ不健康なやつれ方で、筋肉がおちて手足が細く、下腹部がポッコリ出たひょうたんのような体型になっていることが多いようです。
こういう場合、肥満にはならずとも、肝硬変や、非肥満の糖尿病のリスクは避けられないと思います。やせていて、メタボリックシンドロームに該当しなくとも、生活習慣病のリスクは十分にあるのです。
そして、最後のハードルがアルコールを飲み終わったあとです。
会社の同僚などと居酒屋などで飲むと、誰かが必ず「締めのラーメン、食っていこう」と声をかけるのではないでしょうか。せっかく、蒸留酒を飲んで、糖質の少ないつまみを食べても、最後に糖質+脂質の王道であるラーメンを食べたのでは何の意味もありません。
もう一つ危険な食べものがあります。それは果物です。一見、酔い覚ましによさそうなイメージがありますが、果物に多く含まれるショ糖は、砂糖と同じ成分ですから血糖値を急上昇させるのはもちろん、同時に含まれる果糖自体も血糖値は上げづらいにせよ、ブドウ糖よりも速いスピードで肝臓に中性脂肪として蓄えられて脂肪肝の原因となります。果実酒はそういう意味で、飲んでいる側からダブルパンチになってよくないのです。
森 拓郎(もり・たくろう)
1982年生まれ。株式会社rinato 代表取締役。
フィットネストレーナー、ピラティス指導者、整体師、美容矯正師。
中京大学体育学部卒業後、地元の自動車ディーラーで営業成績トップを獲得し、その後パーソナルトレーナーになるために上京。大手フィットネスクラブの個人売上トップを獲得し、自身のスタジオを2009年にオープン。
ファッションモデルや女優など、身体を資本とした女性などを中心に、ピラティス、整体、美容矯正など足先から顔までのボディメイクを指導。メディア出演、記事監修、指導者育成なども行う。
『稼げる男は食事が9割』
(森 拓郎/KADOKAWA)ベストセラー『ダイエットは運動1割、食事9割』の著者が初めてビジネスマンのために書いた「稼げる男」になるための食習慣。「食事は自分への投資」という事実を理解する事からはじめる、誰でもできる食事法とは?