保険適用内でも「十分な治療」が可能です。白内障手術の「ドクター選び」4つのキホン

「白内障」という目の水晶体がにごってしまう病気をご存じでしょうか? 年間9000件以上の手術をこなす赤星隆幸先生によると、白内障は白髪のように「誰しもがなる老化現象」なのだそう。そこで、先生の著書『ビジュアル解説でわかる! 白内障手術のすべて』(赤星隆幸/KADOKAWA)より、白内障の基礎知識から、「50代から受けるのが最適」といわれる手術まで、抜粋してご紹介します。

保険適用内でも「十分な治療」が可能です。白内障手術の「ドクター選び」4つのキホン hakunaisyo_005_042.jpg

白内障手術は一生に一度のことです。しかもその手術は、その後の「見え方」に大きく影響します。後悔しないためにも、しっかりと見極めを!

手術を決心したら絶対に確認したい

白内障手術は、健康保険適用なので、全国の多くの病院で受けられますが、手術の質には、非常に大きな差があるのが現実です。

それはそのまま術後の見え方や回復期間の差になります。

「こんなはずじゃなかった」と後悔しないためにも、しっかりと見極めたうえで、執刀医を選んでいただきたいと思います。

生活していくうえで、情報の8割以上をキャッチする目は、「脳の出張所」といわれるほど重要な感覚器。

「見たいものが、よく見える」というのは、いきいきと暮らすためにとても大切です。

一生クリアな視界を手に入れるために

白内障は誰もがかかる病気ですが、手術で必ず治る病気でもあります。

白内障が原因で見えづらかった水晶体は手術できれいに取り除かれ、クリアな視界が戻ってきます。

さらに眼内レンズの選択次第では、今まで以上によく見えることも可能になりました。

そのためには、眼内レンズの特性を活かせる豊富な手術経験や知識が必要になってきます。

【ドクター選びのキホン①】
ホームドクターと執刀医は別でもよい

ホームドクターと執刀医を分けるケースが増えています。

この場合はホームドクターに希望する執刀医への紹介状を書いてもらうのが一般的です。

白内障は予後のケアがとても重要なので、術後のホームドクターとの長いつきあいも大切です。

【ドクター選びのキホン②】
外科手術が得意なドクターを

白内障手術は、顕微鏡を使いながら行われる目の外科手術。

0.1ミリ単位の緻密さ、正確さ、そしてどんな場合でも瞬時に対応できる熟練の腕が求められます。

病院名や肩書のみで選ぶのではなく、執刀医チェックはしっかりと。

【ドクター選びのキホン③】
自由診療ばかりを強く勧めてくるところは要注意!

「高額な治療=質の高い治療」とは限りません。

白内障手術は、保険適用内でも十分な治療が可能です。

自分の希望と沿わない自由診療ばかりを強く勧める医師や病院には注意しましょう。

【ドクター選びのキホン④】
疑問や不安を気軽に聞けそう?

白内障の病状や手術の方法、費用についてはもちろんのこと、術前術後の準備やセルフケアについても十分な説明があるのは基本のキ。

疑問や不安を、つどつどドクターやスタッフに質問できるかどうか。

病院のホスピタリティチェックは必須です。

【まとめ読み】『白内障手術のすべて』記事リスト

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白内障について、カラーイラストを用いて名医がわかりやすく解説! 4章に渡って「執刀ドクターの見極め方」や「手術後のケア」など、「最新の白内障治療」の情報が紹介されています。

 

赤星隆幸(あかほし・たかゆき)
1957年神奈川県生まれ。白内障の画期的な手術法「フェイコ・チョップ法」を考案し、世界67か国に普及。年間約9000件の白内障手術を執刀し、2017年、日本人で初のケルマン賞(白内障治療で国際的に活躍した眼科医を顕彰)を受賞。

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『ビジュアル解説でわかる! 老眼 近視 乱視 遠視も治せる 白内障手術のすべて 一生「見えにくい」から解放される』

(赤星隆幸/KADOKAWA)

「白内障」をご存じですか? 実は「誰しもがなる老化現象」で、50代では半数の人が、水晶体ににごりが出ているといわれています。そんな身近な病気ですが、治療のための手術については、よく知られていません。そんな白内障手術について、毎年9000件以上の手術をこなす名医・赤星隆幸先生が丁寧に解説。豊富なカラーイラストで説明がわかりやすい「決定版」です。

※この記事は『ビジュアル解説でわかる! 白内障手術のすべて』(赤星隆幸/KADOKAWA)からの抜粋です。

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