肩こり、膝痛、便秘、どうにかしたい・・・。あなたの体の不調、根本的な原因は「内臓の冷え」にあるかもしれません。体の中の温度である「内臓温度」が1℃下がれば体の免疫力が激減するという、冷え性対策の第一人者・山口勝利さんは、「まずは内臓を温めることが重要」だと説きます。そんな山口さんの著書『死ぬまで元気でいたければとにかく内臓を温めなさい』(アスコム)から、体を隅々までぽかぽかになる「究極の冷え症改善法」をお届けします。
冷え性の人の必需品 医療用防水フィルム
「ヒハツ(ロングペッパー。著者推薦の冷え対策スパイス)」と「ほかほかストレッチ(著者考案の冷え対策運動)」で内臓温度は上がります。それでもやはり、今、足先の冷えなどで悩んでいる人の手足の先まですぐに温かくなるというわけではありません。末端の冷えを解消というところまで効果が出るには、時間がかかります。
ですが今、足が冷たいと悩んでいる人は、一刻も早く改善したいと思っているのではないでしょうか。そんな方に特におすすめなのが、「防寒テープ貼り」です。
冷え症の人の足が冷たくなるのは、足の皮膚に近い血管から熱が逃げていってしまっているからです。冷えが気になる人、特に冷えの自覚のある人は、まず対処療法として熱を体の外に逃がさないようにすることが大切です。
その対策として、靴下を重ねばきしたり、ブーツをはいたりしている方も多いですが、実際には内臓を冷やすことにつながり、結果的には、足先の冷えにもつながっていきます。
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血管から熱を逃がさないようにするのは、実はかんたんです。
足の3カ所に、フィルム状のテープを、下に紹介する、足の甲の真ん中、内くるぶしのすぐ下、ひざの裏の真ん中といった血管が浮き出ている熱が逃げやすい場所に貼るだけです。
また、そこだけにとどまらず、自分が冷えを感じているところに貼るのも効果があると思います。
貼るテープは、ドラッグストアなどに売っている、医療用の防水テープです。厚さがなるべく薄い30ミクロン以下のものをおすすめします。
商品名でいえば「デルガード防水フィルムロールタイプ」や「ニチバン防水フィルムロールタイプ」などがそれにあたります。ロール状になっていますので、それを名刺程度の大きさに切って、貼ってください。
「ヒハツ」と「ほかほかストレッチ」で温かくなった熱が足から逃げることはなくなり、足先はいつもほかほかになります。
テープは医療用なので、かぶれにくくはなっています。気にならないのであれば、1日中貼っていて構いませんが、もし、かゆくなるなど、皮膚に変化が起きたときは、すみやかにはがしてください。
その効果をぜひ確かめてください。
イラスト/石玉サコ
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