まっすぐ立てない、外反母趾の痛みがある、腰痛がひどい、慢性的な体のこりや痛み、肩こりがある...。そんな人は、1日3分でできる「足指のばし体操」がおすすめです。今回はみらいクリニック院長の今井一彰先生に、体操のアレンジ方法を教えてもらいました。
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足指を広げてのばすだけでゆがんだ足指を元通りにして、体が本来持つ力を取り戻す、"ゆびのば"ストレッチ。
でも、足を曲げてもう片方の太ももにのせることが困難な人、ひざや腰が痛い人などで、なかなかこのストレッチがしづらい人のために、アレンジした方法をご紹介します。
どれも足指をのばす効果がありますので、自分に合ったやりやすいものを選べばOKです。
●ひざが痛いときは...痛みはタオルで軽減
痛い方のひざの下にタオルを丸めたものや、クッションなどを入れて衝撃を和らげる。
●体が動きにくいときは...もう片方の足で指を開く
片方の足の指の間に、もう片方の足の指を入れて指の間を開く。
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親指側から1 本ずつ、指の間にもう片方の足の指を入れて、開いていく。
●腰痛や足に痛みがあるときは...座ったままで指をのばす
いすに座ってかかとを上げ、足裏をのばす。
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次に甲側をのばす。それぞれ5 秒ずつ行う。
●内反小趾のときは...親指は外して握る
親指を外し、2 番目の指から順番に手指を入れていく。
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小指を包むように握り、小指を開くようにのばす。
体操後は体の変化を実感!
体操によって足指はきちんとのび、小指にも力が入って踏ん張れるようになります。
すると体幹が安定し、物をぐっとつかむ握力、背筋力、柔軟性もアップします。
体験した人
廣渡春奈さん(41歳)
右肩が下がり、バランスが悪い。肩こりとひざの痛みがある。親指と小指が浮指。
バランステストで踏ん張る力をチェック
ひじはのばして手を組み、足は肩幅に開く。もう1 人が手を真下に引っ張り、ふらつくかどうかを確かめる。同じく後方もチェック。ひじはのばし、後ろで手を組む。もう1人が手を真下に引っ張る。前方も後方も引っ張ってふらついたら足指が開いていない証拠。
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足指のばし体操を3分間行うと...
足指がのびると、踏ん張りがきく。小指はしっかり地についてストッパーの役割を果たしていることが分かる。体幹が安定し、ふらつかない。72kgの今井先生が乗っても、びくともしない安定感!
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取材・文/細川潤子 撮影/三苫正勝