自分はこのままでいいのだろうか...まずはその悩みを"理解"する/反応しない練習(1)

111111o78VlZcSL.jpg誰かの言葉にすぐ反応。SNS、ツイッター、ネット記事に常に反応......毎日、ムダな「反応」をしていませんか? すべての「苦しみ」は、自分が「反応する」ことから始まっています。それを理解することが、悩みを解決する第一歩です。
本書『反応しない練習』で、ブッダの超・合理的な考え方を学び、あなたも‟反応しない練習"を始めてみましょう。

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人生に「悩み」はつきもの、と世間ではよく言います。しかし、「悩みの正体」がわかっている人は、意外と少ないものです。

漠然とした満たされなさ、「このままでいいのだろうか」という思いはあっても、「悩みの正体」がわからないから、なかなか解決できません。仕事でも、家族の中でも、くやしさや、怒りや、失望、落ち込み、不安といった思いを抱えても、解決できる「考え方」を知らないから、いつまでも満たされなさは続きます。ブッダの考え方は、私たちが日頃抱えている「悩み」を「理解する」ことから始まります。

(1)「悩みがある」⇐(2)「悩みには理由がある」⇐(3)「悩みには解決策がある」と、順を追って「理解」していくことで、どんな悩みも確実に解決できるというのが、ブッダの合理的な考え方です。

「悩みを理解する」だけで一歩踏み出せる

まずは、私たちの日頃の心境(胸のうち)を振り返ってみましょう。

・仕事が思い通りにいかない。やりがいがない。
・人との付き合い方で、苦労している。
・いつまでも吹っ切れない、重たい過去がある。
・自分をうまく伝えられず、ストレスを感じてしまう。
・この先どう生きていけばいいのか、漠然とした不安がある。


ほかにも、思わぬ事故や災難にあってしまった、病気にかかってしまった、子育てや家族関係のトラブルを抱えているなど、人それぞれに抱えているものがあります。ブッダは、私たち人間が生涯で体験するこうした悩みを、「八つの苦しみ」として表現しました。

道を生きる者よ、生きること(1)は苦しみなのだ。老いること(2)、病にかかること(3)、死(4)は、苦しみである。厭わしい者と出会うこと(5)、愛する人と別れなければならないこと(6)も、苦しみである。求めるものを得られないこと(7)、ままならない人間の心(8)もまた、苦しみである。―ブッダ最初の説法マハーヴァッガより

ブッダが語った「苦しみ」とは、古代インドの言葉で「ドゥッカ」(Dukkha)と言います。「困難・妨害」(ドゥ:Du)と「埋められない虚空(こくう)」(カ:Kha)という意味を併せもつ言葉です。「生きることは、決してラクではない」という実感が伝わってくるようです。ブッダの考え方の特色は、「人生には悩み・問題がつきものなのだ」という現実を、最初に受け入れてしまうところにあります。

私たちが日々感じている満たされなさ、生きづらさ、憂鬱といった思いを「ある」と認めてしまうこと。そのいさぎよさ、合理性が、仏教の特徴です。

次の記事「ブッダの考え方は最先端の医学にも似た明快な処方箋」はこちら。

草薙 龍瞬(くさなぎ・りゅうしゅん)

僧侶、興道の里代表。1969年、奈良県生まれ。中学中退後、16歳で家出・上京。放浪ののち、大検(高認)を経て東大法学部卒業。現在、インドで仏教徒とともに社会改善NGOと幼稚園を運営するほか、日本では宗派に属さず、実用的な仏教の「本質」を、仕事や人間関係、生き方全般にわたって伝える活動をしている。著書に『悩んで動けない人が一歩踏み出せる方法』(WAVE出版)、『独学でも東大に行けた超合理的勉強法』(サンマーク出版)、『消したくても消えない「雑念」がスーッと消える本』(大和出版)がある。著者ブログはこちら。 

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『反応しない練習』
草薙龍瞬/ KADOKAWA)

すべての「苦しみ」は、自分が「反応する」ことから始まっています。それを理解することが、悩みを解決する第一歩です。その事実と、具体的な方法論を教えてくれるのは、2500年前の悟った人、ブッダ(原始仏教)。本書では、原始仏典を紐解きながら、現代人の人生に活かせる合理的な考え方を紹介します。

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