見逃してしまう「介護の芽」。始まりは3タイプ/離れて暮らす親に介護が必要になったときに読む本

ほとんどが親と別居している今の40~60代。働き盛り&子育て真っ最中なのに、突然、親に介護が必要になったらどうすればいい? 介護の制度やお金のことなどがわかるガイドブック『図解とイラストでよくわかる 離れて暮らす親に介護が必要になったときに読む本』(角川SSCムック)より、知っておきたいこと&聞きたいことを抜粋してお届けします。

【前回】冷蔵庫にありえない量の豆腐。ある日突然始まる介護/離れて暮らす親に介護が必要になったときに読む本

【最初から読む】月額平均約7.5万円!? 家族が賄う親の介護費用/離れて暮らす親に介護が必要になったときに読む本

「介護の芽」を離れて暮らす子どもは見逃してしまう
病気やケガが原因とは限らない介護の始まりは3タイプ

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親がいつまでも元気でいるとは限らない!

そろそろ自分の親に介護が必要かもと思っていても、子育てや仕事のことなど、忙しい日々の中ではなかなか考える機会が作れないもの。

親とは離れて暮らしていて年に数回しか会うことはないという人がほとんどではないでしょうか。

また、たまに会う親は今までと変わらずにいつも元気で、要介護になることが想像もつかないかもしれません。

ですが、親はどんどん年をとり、少しずつ介護が必要な状態へと変化しているのです。

その小さな変化は、一緒に暮らしていれば、気づくことができるかもしれませんが、離れて暮らしていると気づくことが難しく、ある日突然介護が始まることもあります。

親の家を訪ねたときには、家の中の様子や親の話しぶりなど、何か少しでも違和感がないか見逃さないようにしましょう。

誰でも要介護になる可能性が潜んでいる

いったいどんなときに介護が必要になるのか? 介護の始まりは主に3つのパターンに分かれます。

まず1つ目は、脳血管疾患などで倒れて入院して直面する「突然タイプ」。

この場合は、入院している間に医師と相談し、この先回復していくのか? それともマヒが残って介護が必要になるのかを判断することになります。

2つ目は「きっかけタイプ」。

たとえば、母が突然亡くなって、葬儀の間は気丈にふるまっていた父が、しばらくして訪ねてみたら、様子がおかしくなっているなど。

精神的なダメージから、気力がなくなり身の回りのこともできなくなってしまい、介護が必要になることがあります。

3つ目は「徐々にタイプ」。

このタイプは、加齢による身体の衰えから少しずつ要介護の状態へ向かっていくものなので、離れて暮らしていると気づくのが遅れてしまう可能性が高くなります。

可能であれば、1日1回、2~3分程度でも空いている時間を見つけて電話をするなどのコミュニケーションをとることも変化を見逃さない有効な方法と言えます。


高齢者の大敵! 「フレイル」に注意

フレイルの主なチェック項目
(1)過去1年間に4.5㎏以上の体重減少
(2)常に疲れやすく感じる
(3)歩くスピードが遅くなる
(4)加齢により筋力が低下する
(5)身体活動量の低下

フレイルとは、高齢者の筋力や活動が低下している状態のことで、要介護の前段階と言われています。

上の項目に1~2個当てはまると予備軍となり、3項目以上ならフレイルに該当します。

早めに気づいて、食生活や身体活動など日常生活を改善することで悪化を防ぐことができます。


介護の始まりは主に3つのタイプがある

(1)突然タイプ

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(2)きっかけタイプ

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(3)徐々にタイプ

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【ポイント!】

いつか親の介護が必要になることを想定しておくこと。

帰省の際は親の様子を注意深く観察しましょう。

【次回】75歳以上の3割は要介護! 親の介護はすぐそこに/離れて暮らす親に介護が必要になったときに読む本

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※この記事は『図解とイラストでよくわかる 離れて暮らす親に介護が必要になったときに読む本』(角川SSCムック)からの抜粋です。

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