人生において大きな分岐点となる転職。エン・ジャパン株式会社が運営する「ミドルの転職」上で、「転職後のギャップ」についてアンケートをおこなったところ、ミドルの68%は転職後にギャップを感じていると回答。期待を下回ると感じているようです。
20代~30代若手層の転職と比べて、40代以降のミドル世代の転職にはどのような特徴やポイントがあるのでしょうか?
ミドル世代が重視する転職ポイント
エン・ジャパンのアンケートによると、ミドル世代が転職後に感じたギャップについて、年収が1000万以上だと「社員のクオリティ」、1000万以下は「給与や待遇」が最も多くなっています。
高年収の場合、管理職や役員など組織をまとめる立場として入社することが多く、転職後一緒に働く社員の能力や考え方など、マネジメントに苦労することが多いと言えるでしょう。
ミドル世代に聞いた、転職前の期待を下回っていたポイント
エン・ジャパン株式会社「ミドルの転職」より
実際のところ、ミドル世代が転職時に重視するポイントと、20代~30代の若手層とで、転職の際に見るポイントは違うようです。
若手層もミドルも最も重要なのは「給与」という意見が多いですが、それ以降は、若手では「休日・休暇」「勤務時間」の声が多く、ワークライフバランスを重視していることがわかります。
ミドル世代は「職種」や「業務内容」など、実務に関わる項目が重視され、待遇や条件だけではなく、持っているスキルを活かすことのできる職場を求めているようです。
期待の転職を実現するには情報収集が不可欠
同アンケートで、転職後にギャップを生んでしまう原因として最も多くあげられたのは「入社前の情報収集が不足していたため」です。続いて「妥協せざるを得なかった」となります。離職期間は短くしたいものですが、転職後に長く勤務できる職場を見つけるためにも、口コミやインターネットを活用するなど十分な情報収集をおこないましょう。面接や面談時、待遇や福利厚生などを確認するとともに、社内の雰囲気や風土をしっかりと観察することも大切です。
転職後にギャップがあった原因は何だったとお考えですか?
エン・ジャパン株式会社「ミドルの転職」より
ミドル世代の転職は、今まで自分が経験してきた知識やスキル、キャリアからいかに会社に貢献できるか...ステップアップできる転職かどうかを見極める必要があります。企業側も経験豊富な社外の色や空気を取り入れられるというメリットがあるでしょう。自身のキャリア価値を最大限高め、評価されることがミドル世代の転職の成功ポイントと言えるのではないでしょうか。
文/大塚 香