最近では"終活"に対する関心の高まりと共に、エンディングノートにも注目が集まっています。万が一の時に備えて保険や財産の情報などを記しておくノートですが、一体どのように書いていけば良いのでしょうか?
女優・財前直見さんがエンディングノートを披露!
今年5月に放送された「爆報! THEフライデー」(TBS系)には、ベテラン女優の財前直見さんが登場。「正義のセ」(日本テレビ系)に出演するなど現在も女優として活躍している財前さんですが、実は"終活ライフケアプランナー"という一面も。番組では終活のプロとして、エンディングノートの書き方などを教えてくれました。
まず財前さんがエンディングノートに使用しているのは、一冊のノートではなくたくさんの紙をまとめたファイル。自分にもしものことがあったときに、残される一人息子が生活に困らないための様々な項目が書きだされています。
例えば彼女はきっちりと財産を残すために、「マイナンバーカード」や「健康保険」、「国民年金」、「クレジットカード」、「銀行口座」などの情報を一覧で記載。またお金に関すること以外にも、財前家に伝わる料理のレシピや家宝の情報などが記されていました。
そんな彼女が「一番おススメしたい」と紹介したのがライフプランの記載。家族構成員全ての将来に向けた計画年表で、年金や保険などの"収入"と学費などの"支出"も事細かに書かれています。息子さんが中学校に入学する"2019年"の欄には、「息子もろもろ100万円」という入学金や制服購入などにかかる金額をメモ。子どもの将来のことまでしっかり考えられたエンディングノートに、視聴者からは「母親として立派だと思う」「自分もエンディングノート書いてみようかな...」「確かに自分の寿命ってわからないから、いざという時に家族が困らないようにしないと」といった声が上がっていました。
海外生活中に書いておきたい情報とは?
他にも財前さんは、エンディングノートに記しておきたい情報を紹介。例えば葬儀の方法は国によって違いがあり、日本で一般的な火葬を行っていない地域も。そこで海外で生活していていざという時に火葬を希望する場合は、火葬の場所を明記しておくと良いそうです。
近年関心が高まっているエンディングノートですが、実際に書き始めているという人は少ない模様。「地方経済総合研究所」が行った「『終活』に関する意識調査」では、「エンディングノートの作成状況」をアンケート。その結果「既に作成している」と答えた人はわずか3.7%で、一番多く票を集めたのが「予定はないが、いずれは作成したい(43.7%)」という回答でした。
最初は何を記入するべきなのか定まらず四苦八苦してしまうかもしれませんが、書き始めてみてはいかがでしょうか?
文/藤江由美