付き添いの方が病人っぽい! 父が運ばれた病院で何度も病人と間違われた母と叔父

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:病院好き
性別:女
年齢:53
プロフィール:専門学校生の息子を育てるシングルマザーです。実家から離れてはや30年が過ぎました。

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父は4年前に認知症を発症し、3年前からグループホームで暮らしています。そして母は、4年前にガンの手術をして胃の切除をしてからすっかり食べることが大変になり、それに伴い体重も体力も落ち、自宅で寝たり起きたりの生活です。母は身の回りの世話は自分で出来ますが、買い物や通院は近所の友人や親せきにお願いして車で連れて行ってもらっています。

ある日、80代前半の父が入所するグループホームから「お父さまのお腹が異常に張っているので、大きな病院に連れて行きます。病院で合流して下さい」と母に連絡がありました。

風邪で寝込んでいた母ですが、急な呼び出しに急ぎ叔父に連絡して病院に向かいました。70代前半の叔父もガンを患っており、現在通いで抗ガン剤の闘病中ですが、車の運転は出来るため母を連れて行ってくれました。

病院で合流したグループホームの人に話を聞くと、父の排便期間が開き、お腹がとても張ってしまったため救急でみてもらったとのことでした。父は昔から便秘症で服薬していましたが、便秘が酷くなったようです。

母と叔父とグループホームの担当者と、待合室で検査中の父を待っていると、とても救急で来たとは思えない元気な父が検査室から出てきました。母も叔父も元気な父を見て安心し、待合室の長椅子に父を座らせ、大丈夫かと話をしていました。

その後、待合室に看護師が来て「先生から検査結果の説明があるのでこちらに」と言い「患者さんはこちらですか?」とガン闘病中の痩せた叔父を車椅子に乗せて連れて行こうとしました。母とグループホームの人が「違います」というと「あ、ごめんなさい」と今度は母を車いすに乗せようとするではありませんか。

「今日の患者はこの人です!」とグループホームの人が父を前に出すと、看護師は目を丸くして「すみません。お父さんが一番元気そうなので間違えました」と謝り、先生の所に連れて行ってくれました。

検査の結果は腸閉塞の可能性有。先生から「明日、大腸検査をするので今日から入院して欲しい」と言われ、そのまま入院となりました。

グループホームの担当者は検査結果と入院の報告するため、グループホームに帰り、入院手続きと準備は叔父と母がすることになりました。

入院する病棟に行くと、看護師が来て「ではこちらです」とまた叔父を連れて行こうとします。母が「違います」というと「じゃ、お母さん?」と母を指差します。「お父さんです」と母が父を前に出すと「え、あ、お父さんが患者さん!」と驚いていました。

認知症以外病気をせず、元気で食欲だけがある父なので、どこからどう見ても健康そのもの。ガン闘病中の叔父や、体重が三十数キロしかない母に比べたら全く病人に見えないことも確かです。

叔父も母も父も「確かに付き添いの方が病人っぽいものね。間違えても仕方ないわね」と看護師と大笑いして父の入院手続きをしたそうです。

叔父も母も父も、病名は違いますが全員病人。他人から見れば誰が入院する病人かわからなくても当然なのかもしれませんが、なんだか可笑しいような物悲しいような出来事でした。

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