<この体験記を書いた人>
ペンネーム:コアラパンダ
性別:女
年齢:40代
プロフィール:40代の専業主婦です。ケガ、体調不良が続き、老いを感じております。
夫の両親は典型的な田舎育ちです。義父は代々続く農家の3男、サラリーマン経験は数年。義母は同じ村からの嫁入りで、子供のころからの環境は結婚してもほぼ変わらず現在に至ります。
そこへ嫁入りした「町」育ちの私。義両親やその周りの考え方は理解できないことばかりです。その考えを変えてほしいとは思いませんが、私たち若夫婦にも同じように強要したり、それが世間の常識とは思ってほしくないのです。
義父は市町村からくる健康診断を毎年受診していたのですが、今回胃がんの可能性があるということで大きな病院で検査をしました。その結果、超初期の胃がんということがわかり、手術の説明を受けることになったのです。義母は心細かったのか、主人に連絡があり、病状や手術についての説明を一緒に聞いてほしいとのことでした。そこで、仕事を休んで同席することになりました。
ただ、田舎の人たちというのは、自分や知り合いの「入院」や「お葬式」などの連絡が大好き。この時点でご近所さんや親戚中がこのことを知っており、騒いでいたのです。そして医師からの説明を聞くのに、義父の親戚や義母の親戚まで同席するというのです。
どこの誰が何時に迎えに行って、病院のロビーに何時に集合! とランチでもするかのような盛り上がりぶりでした。私からするとお年寄りが病院に行って、風邪にでもうつったら大変、と思うのですが。第一、一緒に生活しているわけでもないのに、手術の説明を聞いてどうするのでしょうか......。
主人に「病院に迷惑になるから、親戚の方に遠慮してもらうように話したら?」と言ってみました。ですが、そんなことを言われて聞く親じゃないことは主人が一番よく知っています。「言っても無駄だ」と言っていました。
ですが、病状的には超初期のがん。今すぐどうこうという話ではなさそうなので、「おじさんたちが行くなら俺はわざわざ会社休んでいくことないな」と伝えたそうです。義母は親戚にそのことを伝え、「それでは」と親戚たちは来ないことになったのですが......。
当日夫が病院に行ってみると、来ないと言っていた親戚が勢ぞろい! ロビーでわいわい騒いでいたそうです。説明を受けるのにも診察室へ総勢10人がぞろぞろ入り、医師が「ずいぶん大人数ですね」と苦笑い。そんな医師の言葉に、次回はちょっと控えようかと、考える人が大人がいても良さそうなのですが、なんと手術の日も同様、15人を超える親戚が病院を出たり入ったり。待合室で義父の手術とは関係ない話で盛り上がっていたそうです。術後の説明には病院側から「奥様と息子さん達4名ほどでお願いします」とやんわり言われました。
また、私の親戚が入院した時のことです。大した病状でなく、本人も数日の入院だから騒がないでくれと言っておりましたので義両親には特に話さないでいたところ、どこからか、その話を聞きつけて、「なんで言わないんだ!」「見舞いに行く」「非常識だ!」と怒られたことがありました。ちなみに、私の親戚と義両親は付き合いはありません。
それぞれの事情で知らせたくないこともあります。心配かけたくないという場合もあると思います。そういう相手の気持ちを全く考えない、自分が思った通りにしないと気が済まない、そんな義両親の住む村の年寄りたちの習慣にはいつも悩まされています。
実は、結婚してから私も数回手術をしていますが、義両親には話しておりません。このまま隠し通せますようにと祈る毎日です。
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