結婚の理由は「若気の至り」!?家事が極端にできない女と几帳面な男の馴れ初め/かづ

アメブロで「~こんな事を言っちゃあなんですが!~」を運営しているかづと申します。

結婚35年目。現在は夫婦二人と4ニャンとで暮らしています。

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夫は、私と結婚すれば私の親から生活の援助をして貰えると思っていた。ところが、ウチの親はそんなに甘っちょろい親ではなかったのだ。

ここで少し、私の父と母の話を。

私の父と母は年齢差8歳で、母の方が年上である。

母はどちらかと言うと器用では無く、物凄い不器用な上に家事下手だった。

ミシンも使えなかったし、だからと言って手縫いでも下手だった。掃除は明らかに四角い部屋を丸く掃いていたし、どこもここもホコリだらけだった。

当然私たち兄弟は、ほとんど友達を家に呼ぶ事は出来なかった。

なぜなら、ごみ屋敷のような有様だったからだ。


母は、まず物が捨てられず、そして整理整頓が出来ない人だった。

料理も下手だったので、おでんやシチューにカレーの様な、鍋一つで煮込む物しか作れなかった。それ以外のオカズは、全て惣菜を買って来ていたわけだ。


小さい頃は、友達の家に行くとどこもウチより物凄く綺麗に片付いている家ばかりで『散らかってるけど〜』なんて言われても、どこも散らかってなんていないと思っていた。


ウチの母は、散らかっているのが気にならない性格であった。

しかも、

『子供が3人も居れば、掃除なんてしたって無駄。』

と豪語していたので、自分に甘いタイプだったのだろう。

気楽と言えば気楽な母だった。

 

結果的には父と母は離婚したのだが、几帳面で実直な父が、なぜこの母と結婚したのか、離婚後に聞くと、

『若気の至りや!!』

と言った。

さらに詳しく聞くと、最初に知り合ったのは、母の妹(叔母)の方なのだそうだ。

父が仕事で関東に出張した際、飲み屋で叔母と意気投合し、出張期間中は毎日一緒に飲みに行ったらしい。

仕事が終わり、帰る事になった父は

『今度手紙書くよ』

と叔母に住所と電話番号を聞いた。

叔母は、手紙なんてそんなに書くとは思わなかったし、電話も関西と関東だったので掛かってくる訳は無いと思ったらしい。


ところが父はそうではなかった。

関西に帰った後も、手紙は書くし電話も掛ける。

そしてついに『旅費を送ったから関西に遊びに来てくれ』と言ったそうだ。


叔母は困った。


父の事を『イイ人』とは思っていた様だが、当時は今の様に新幹線がまだ通っていなかったので、そんじょそこらで行ける距離ではなかった。

そして、手紙や電話の内容から、関西に行けば『結婚してくれ』と言われるかも知れないと、薄々気が付いていた訳だ。

叔母は故郷から出る気は全く無かったので、断ろうと思っていた。


そこでだ!!

『私、行きたい!!』

と言い出したのが、叔母の姉である母だった。

実は母は、叔母と父が飲み屋デートしていた時、毎回お邪魔虫で着いて行っていたのだ。

叔母としたらお邪魔な姉だと思いながらも、当時は女性一人で飲み屋に行くことなどほとんど無く、祖父母も姉妹で行くのならと許可していたようだ。

叔母からしたら、父の事をイイ人とは思いながらも、所詮は関西から出張して来ただけの、単なる一時の飲み友達だと言う認識だった。しかし母の方は一目惚れだったのだ!

『せっかく旅費まで送ってくれているのだから、代わりに私が関西に行って来る!!』

と、家を飛び出したのだ。

父が出迎えに行った駅の改札口に登場したのは叔母ではなく母だった。

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かづ

​ブログ「~こんな事を言っちゃあなんですが!~」の管理人で、Ameba公式トップブロガー。 ​基本専業主婦の​50代​。子育てが終​り、​夫と4ニャンと暮してい​る​結婚35年目です。 ​一人っ子の夫と結婚し、舅姑の理想の嫁でなかった私の結婚生活においての戦いを思い出しながら書いています。

※ 毎日が発見ネットの体験記は、すべて個人の体験に基づいているものです。

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