「ギリギリ生きている状態です」父の担当医の言葉に涙をこらえる母と娘/キッチン夫婦

こんにちは。ブログ『キッチン夫婦』を運営しているべにゆうです。

【前回】余命2週間を宣告された父。「回復は無理」と診断されたけど...奇跡が起きた!?

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父が入院して1か月が過ぎ、急性期病院から転院することが決まった。

転院の話と同時に、自宅に帰るか施設に入るか話し合って欲しいと説明があった。

施設を希望するなら、すぐに探し始めて見学し、申し込みも始めて下さいと言われた。

父はそれまで介護認定を受けておらず、入院してから申請していた。

まだ判定が出ていなかったけど、「介護認定はおそらく5だと思います」というのが看護師さんの意見。

認知症はなかったが、自分で起き上がれないし、身の回りのこともできない状態。

母と『もし自宅介護なら』というシミュレーションで、訪問介護や訪問医の治療を受けるとして考えていた。

ご飯の時は?お風呂は?トイレは?と、あらゆるシーンを想定し考えてみたけど、在宅介護には踏み切れなかった。

母は83歳。

父と立ち上げた会社の役員で現役で働いてもいるし、そこに介護が加わったら...。

母が倒れてしまっては元も子もない。

おそらく心労だったが、父が入院して10日後くらいに母の具合も悪くなり、一度救急車で運ばれていたことも心配だ。

同じ町内に住む兄は、父の友達の一人が「"奥さんと娘が同居しているんだから、介護できるのでは?"とは言ってたけど、 俺も家で介護は無理だと思うから施設に頼んだ方がいいんじゃないの?」という意見だった。

本当は母も私も自宅で過ごさせてあげたかった。

それは本心だ。

何年か前に「俺は畳の上で死にたい」と言っていたこと。

入院してから「茶の間で横になりながらチョコアイス食いたいな」と言っていた言葉が耳に残る。

転院の日、父は元気だった。

お世話になった看護師さんや介護士さん達に「ありがとう」と言って、看護師さん達に手を振ってもらっていた。

転院して残念だったのは、それまでの病院では予約で週1回20分程度の面会はできていたのに、まるっきり面会ができなくなったことだ。

入院の手続きのためにその階に行っただけで病室を見れず、また次回いつ面会できるかもわからなかったの不満に思った。

けれどコロナやインフルエンザが流行っているのでということで、仕方ないと思うしかなかった。

身体が悪くて入院してしんどいのに、家族や知っている人に会えないでいたらどんなにか心細かったり、 寂しかったするんだろうかと思った。

でもたくさんの人達がこの状態を我慢しているんだよなあとも思った。

もう少ししたら面会できるようになって、退院する日がくるんだ。

とりあえずは父の身体が良くなっていることに気を向けて、明るい気持ちでいることにした。

そんな風に思いながら、父を病室に見送り、入院の手続きをした後、さまざまな担当の方から説明や挨拶がめまぐるしくあった。

なんとなしに明るい気持ちでいようとしていたが、帰りにはまたこれがどんより重くなることになった。

担当医が現在の容態について 「ギリギリ生きている状態」と。

・・?? 一瞬はっ?と思ったが言葉を理解し、だいぶずっしりと重かった。

今度はギリギリって?

「ギリギリ生きている」と聞いて、母はとても悲しそうな表情になった。

私も一瞬固まり、悲しみが湧きあがってきた。

母も私も人前であまり泣かない。

我慢をしているタイプなので、その時も涙は流さず耐えていた。

この帰り道は、明るくいようとした気持ちからだいぶどんよりと心が曇った。

ギリギリ...ギリギリ生きている...と頭の中で繰り返され、この言葉が胸に張り付いて引っかかって苦しかった。

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白菜とチーズのチヂミ

「ギリギリ生きている状態です」父の担当医の言葉に涙をこらえる母と娘/キッチン夫婦 白菜とチーズのチヂミ.jpg

材料

白菜...1/4株

a:小麦粉...80g

a:塩...1つまみ

a:和風だしの素...小さじ1

a:卵...1個

a:水...1/2カップ

ピザチーズ...カップ1/2

ごま油...大さじ1

たれ

長ネギみじん切り...1/2本分

しょうがみじん切り...1かけ分

しょうゆ、酢...各大さじ1

ごま油...小さじ1

作り方

1)白菜は2cm角ぐらいに切り塩をふって10分おく。軽く水気を絞る

2)大きめのボウルにaの材料を入れて混ぜ合わせる。白菜とチーズも合わせ混ぜる

3)熱したフライパンにごま油をひき、(2)を広げて焼く

4)片面に焼き色ついたらひっくり返し蓋をして焼く。また焼き色がついたら竹串をさして確認、中も焼けていれば出来上がり

5)合わせておいたタレを添えてかけるか、つけていただきます

健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
記事に使用している画像はイメージです。
 

キッチン夫婦・べにゆう

夫と2人で始めたブログの名前が「キッチン夫婦」です。料理や食べ物、食卓やキッチン関係のことを夫婦で話をして、そのことをブログに書いていけたらいいね、ということで始めたブログだからです。妻の私が記事を書いていますが、夫は記事にするアイディアを考えたりイラストを担当。その夫、私と結婚前の8年間ほど、シングルファザーで息子を育てていました。そして今年息子が就職で家を離れた。夫はさぞかし「息子ロス」になってしまうのではないかと心配されましたが、無事に乗り越えてきているように見える。その様子を見守りながら、コロナ禍のさなか夫が立ち上げた新規事業を手伝うべく、様々な発見と困惑に直面しながら日々奮闘中です。

※ 毎日が発見ネットの体験記は、すべて個人の体験に基づいているものです。

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