こんにちは。ブログ『キッチン夫婦』を運営しているベにゆうです。
【前回】「胃がんステージ4の可能性が高い」父はそんなに良くないのか...暗くなる母と私
父は翌週胃カメラ検査を受けた。
検査技師に「むせてしまうので奥の方までは検査できなかった」と言われたことが気になりながら、緊張しながら結果を聞いた。
「癌はなかったです。逆流性食道炎。食道がこれ以上ないくらいひどくただれています」
「えっ、先生、胃癌ではない?」
「胃癌ではないし、今は癌と思われるものは見られません」
ときっぱり言った。
それでも(ちょっと先生、ほんとに違うんでしょうね!?)と思ってしまう。
とりあえず、癌でないことにまず安心。
胃癌で末期だということをある程度覚悟していたからだろうか。
逆流性食道炎ならいいという訳ではないけど、すごく気持ちが違った。
一緒にいた母、兄、夫たちも明らかに安堵していた。
緊張がほどけていった。
そう、もし末期の胃癌ならば、余命についてや治療法、過ごし方などについて話し合う必要があると考えていたから、 兄も呼んでいた。
母なんか「ちょっとお祝いしなきゃ」ぐらいの感じになり、帰宅途中にステーキ肉とか美味しい物を買ってくれた。
夫は「良かったですよねぇ」と涙ぐまんばかりの表情をしていた。
そして、心配してくれていた他のみんなに「癌じゃなかったよ」と知らせると、「じゃあそこまでは深刻じゃないのね」と半分笑って聞いてくれた。
「そうだよ。お酒を減らせばいいってことだよ」と言うとみんなうなづく。
父も表情がゆるんでいるように見えた。
父は自分で「俺は全身癌だ」とか「もう終わりだ~」なんて言うわりには、やっぱりきっともっと生きたいんだなと思った。
それなのに喜んでられたのはここまで。
逆流性食道炎の薬を処方してもらい、あまり食べれてないということで点滴をしてもらい、1週間後に点滴と診察の予約をして帰宅。
これで少しずつ良くなるよねと期待していたけど、次の日の父の様子はそう見えない。
気のせい?
「検査してきっと疲れたんだろうね」と思っていたけど心配になった。
「お父さん大丈夫?疲れたでしょう検査とか。痛いとこないの?どこかおかしいとかあったら言ってよ」と伝える。
父「大丈夫だから、起きれば起きれるよ。休んでるだけだ」
胃カメラ前の時よりも体調が悪くなっているように見えた。
食欲もいっそう落ちていた。
検査から4日後。
母が「お父さん明日もう病院に連れて行く」と言いだした。
母が断言する形で言うのは珍しい。
普段とは何か違うのを確信したんだと思った。
「そうだね明日もう行かなきゃ。でもお父さん待合室に座っているのも無理だし、この間と同じように診察してもらったところで変わらないと思うよ。入院の方がいいんじゃない?」と私。
入院で話を進めると決め、病院に連絡しすぐに紹介状をお願いし受け取り、入院となった。
実は最初の病院の医師から、「本当は入院して治療した方がいいんです。でも本人が入院は嫌だと言ってますしね。でももちろん入院を希望する場合、大きい病院へ紹介状出しますよ」と言われていたので、紹介状もすぐに書いてもらえた。
「お父さん、○○病院にもう今日入院するから、いいね?」と父に言った。
あれだけ入院はしないと言っていた父だったが、この時はただうなづいていた。
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マッシュルームとにんにくのオリーブ油炒め
材料
マッシュルーム...150g
エリンギ...80g
オリーブ油...大さじ2
にんにく...2片
白ワイン...大さじ1.5
ローズマリー...彩りにお好みで添える
作り方
1)マッシュルームは軸を落とす。エリンギの軸は1cm幅程度の輪切りに。カサの部分は食べやすい大きさに切る。にんにくはみじん切りにする。
2)フライパンにオリーブ油入れにんにくを炒め、香りがでたらマッシュルーム、エリンギを炒める。
3)白ワインをふり入れ蓋をして5分程度蒸す。塩、こしょうで味をととのえる。
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