<この体験記を書いた人>
ペンネーム:けんけん
性別:女性
年齢:52
プロフィール:ちょっと田舎で母(81歳)と息子(14歳)の3人で暮らしています。
今年、中学2年生になった息子(14歳)は、小学校のときから勉強が嫌いです。
小学3年生の時に一度やる気を出したことがあるのですが、結果的に当時の担任が息子のやる気を奪ってしまい、それから勉強しようと思わなくなったようです。
小学6年生のときの懇談会で、担任の先生からこんなことを言われました。
「○○ちゃん(息子)は漢字テスト前に勉強しませんよね? 宿題で1回書くだけですよね?」
「他の子は何度も書いてテストで良い点を取ろうとしていますが、○○ちゃんはハマったときは良い点を取るので、凄く地頭が良いのでしょうね」
と、普段の勉強嫌いを指摘されてしまいました。
とはいえ、息子は幼い頃から本が好きで、学校の図書室の年間読書量で全校生徒の中で1位になり、何度も表彰されています。
近隣の図書館で借りた本を合わせると素晴らしい読書量です。
息子に得意分野の質問をすると、延々と話をするぐらいの知識量はあります。
そんな息子でしたので、私は「やる気になったら勉強するだろう」と思って心配していませんでした。
しかし、中学1年の1学期の家庭訪問が終わった頃、担任の先生からショックなことを言われました。
「夏休みまでに申請書を準備すると2年生から支援教室に編入できるのですが、どうですか?」
支援教室を勧められたのです。
支援教室では苦手な科目を学ぶことができ、それ以外の科目は通常学級で受ける、というものだと説明されました。
中学での息子の授業態度は酷いそうで、関心の薄い授業では寝たり、隠れて小説を読んだりしているそうです。
また、提出物は答えを丸写しして、さらに自己採点もせず期間外に提出。
そんな調子ですから、評価はABC評価でBマイナスやC評価ばかり。
テストも5点から30点の間、良くても60点台だったように思います。
英語に関しては、アルファベットさえ怪しいので、5段階評価中2と1が並んでいる状態です。
「成績が思わしくないからといって皆が皆、支援教室に編入するわけではないですけどね」
先生はそう言っていたので、息子は普通といわれる子と違う、特別な支援が必要だという評価なのでしょう。
私は息子に相談してみました。
行ってみるか聞いたところ「え~」と一言だけで、他に何も言いませんでした。
明確に嫌だとは言わなかったため、私は支援教室への編入を申請することにしました。
申請書類を作成するにあたり、まずはカウンセリングを親子別々で受けました。
カウンセリングの先生に申請書を作成していただき、学校内部で各教科担任がそれぞれコメントを書き、教育委員会に提出後、審査。
後日、教育委員会と面接をして、審査があって、結果が出るという過程を2学期の終盤に行いました。
最終的に学習支援を受ける教科を3学期の個人懇談で決め、英語・数学の2教科だけを支援教室で受けることになりました。
かなりハードだったこの手続きを経て、中学2年生になった息子は支援教室と通常教室を行き来することになりました。
しかし、数学のテストはクラスの中で最初に解いて提出しますし、質問しても内容をかなり理解していて、むしろ支援教室は必要ない感じなのだそうです。
やはり、やる気がないだけだったのかもしれません。
支援教室を勧めてきた前の担任は驚きを隠せない様子でした。
私は「そんなに息子は出来ないと思われていたのか」と同時に色々とモヤモヤしてしまいました。
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