「よく夫婦を続けられたものだ...」両親が年に何度も大喧嘩を勃発させる「小さすぎるきっかけ」

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:ごんちき
性別:男性
年齢:48
プロフィール:東北地方の会社員で妻と二人暮らしです。

「よく夫婦を続けられたものだ...」両親が年に何度も大喧嘩を勃発させる「小さすぎるきっかけ」 47.jpg

私の両親(父、母共に70代)のお話です。

ある秋の土曜日、朝の6時に突然隣町に住む母から電話がありました。

早朝から何かあったのか?と不安にかられながら電話に出ると、母は不機嫌な声で「今日、何時でも良いから都合付けて家に来てほしい」と頼んできました。

その日は仕事も休みでほかに用事もなかったので、お昼頃に隣町の実家を訪ねることにしました。

到着すると父は外出中で、母が1人で待っており、なぜか庭の家庭菜園に通されました。

そして、家庭菜園の一角を指さしながら母は「これを見てよ」言いました。

母が指をさした先には、紫色に実るナスの隣に、見た事も無い緑色の実が実っていました。

「お父さん、これはナスの一種だから食べるって言うのよ!」

怒っている母に詳しく話を聞いたところ、父が趣味でやっている家庭菜園にナスの苗を買ってきて植えたら、普通のナスの隣に、この「謎の実」が実ったそうです。

それを見た父は「これはきっとナスの一種だから食べる」と言い張り、母は「気持ち悪いから食べないで」と大反対。

ナスを巡って大喧嘩になっているようでした。

私を呼んだのはその実の写真を撮ってネットで調べ、食べられない物であることを証明してもらうためでした。

自分で写真を撮って私にメールで送ってくれればよさそうなものですが、あいにく母は携帯電話は通話以外一切できないので、私をわざわざ呼び出したようです。

私は「しょうもないことで呼ばれたな」と心の中でため息をつき、スマホで写真を撮って調べてみました。

その結果、謎の実はタイナスと言う名前のナスの一種で、カレーなどに入れて食べる一応食用のナスでした。

ちなみに、後日知人に聞いたところ、買った苗の中にはまれに他の種子が混ざっているケースがあり、それが発芽して変な実がなることはよくあるそうです。

母は、自分が期待した通りの答えではなかったことが不満のようです。

結果を教えると、明らかに落胆した様子で「あ、そう、ありがとう、もういいわ」と言うだけでした。

そのまま私は帰宅したので両親がどのように話し合った(喧嘩した?)のか見ていませんが、後で知ったところでは数日「食べる」「食べない」でさんざん揉めたようです。

結果的に、近所に住んでいる姉(50代)の仲裁で、食べずに観賞用にすることで落ち着いたそうです。

昔からですが、私の両親は本当にくだらないことで喧嘩をします。

犬の名前をどうするかとか、購入する予定の車の色を何にするのかなど、私にすれば「喧嘩するほどでは...」なことばかりで、それが年に何度か大喧嘩に発展するのです。

仲裁に呼び出される私や姉はいい迷惑で、たまに姉に会ったときは「お父さんもお母さんも末っ子同士だからワガママなんだよね。お互い譲れないのだろうね」と言って、すっかり諦めています。

本当によく何年も夫婦でいられたものだと感心してしまいます。

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