「投資はお金に余裕ができてから!」投資で損をする人がやりがちなことは.../斗比主閲子

こんにちは。斗比主閲子と申します。

アラフォー、既婚、複数人の子持ち、二世帯住宅在住、富裕層(※)です。

※富裕層は純金融資産1億円以上の世帯(野村総研定義)

【前回】節約は「影響」を計算してからがベスト! 「電気代」を気にしすぎた私の節約失敗談/斗比主閲子

 「投資はお金に余裕ができてから!」投資で損をする人がやりがちなことは.../斗比主閲子  pixta_87363876_S.jpg

私は人に求められないとアドバイスはしないように気を付けています。

求めていないアドバイスをして、面倒くさがられることはあっても、喜ばれることはないのをよく知っているからです。

何しろ、我が家の姑はアドバイス魔ですからね......。

私が姑と食卓を一緒にしないようにしているのは、私がどんな風に食事をしていようが、必ず何かアドバイスをしてくるからだったりします。

やれ、野菜から食べた方がいい。

やれ、調味料をかけずに自然な味をまずは味わうべき。

やれ、ご飯は玄米がいい、などなど。

私がまったく従う素振りを見せないで早十年以上ですから、普通の感覚ならアドバイスをしないでしょうが、そんなのはお構いなしに、口を開けば姑は私にアドバイスをしたがります。

「求めていないアドバイスをしても、人はなかなか従わない」

「むしろ嫌われて、聞く耳を持たれなくなる」

......こういう学びがあるので、私は他人に求められない限りはアドバイスをしないようにしています。

しかし、この戒めを破って、投資を始めようとする知人・友人に、思わず「これは言っておかないと......!」と思い、伝えるアドバイスがあります。

それは「投資はお金に余裕ができてから!」になります。

「そんなの当たり前では?」と思う人は、金融リテラシーが高い方です。

投資初心者の場合は、手元の余ったお金ではなく、生活に必要なお金を投資に回してしまうのは非常によくあることです。

「生活に余裕がないから、投資をして増やしてゆとりを持ちたい」という目的があるからです。

お金がないからこそ投資をするわけで、お金に余裕ができるなんてことは待てないというのが背景にあります。

そういう事情はよくよく理解しつつも、「生活に必要なお金を投資にあてがう」というのは、これからのその人の投資人生を考えると、百害あって一利なしだったりします。

というのも、投資は現金と違って価値が目減りする可能性が大いにあり得るからです。

100万円を投資に回して、1年後に90万円になっているなんてことは、株式投資の世界なら全然おかしなことではありません。

株式の分散投資が顕著ですが、長期的には経済が成長することで、じわじわと価値が上がる傾向があります。

10年、20年単位で価値が増えていけば御の字のものを、数カ月とか、1年で投資したものを売ってしまうとなると、十分に投資額が増えないうちに、価値だけ下がって損を出すことになったりします。

なけなしのお金を使って、どうにか増えてほしいと思っているのに、数カ月~1年単位では価値が目減りし、生活に必要だからと売らざるをえなくて損を出す......こういう経験を何度も繰り返すと、何が起きるでしょうか?

はい、「投資は損をするものだ!」と学習するようになります。

お金も減って、投資への悪い学びを得て終わってしまうという踏んだり蹴ったりな状態です。

こういう状態に陥っている人を、私は10年以上の投資経験で何度も何度も見てきました。

大抵は、二度と投資をしなくなってしまいます。

そりゃそうです。

だから、投資した資産が少し下がったところで売却するのを我慢できるように、そして投資額が目減りしても生活が困窮しないように、「余ったお金を投資する」というのを私は投資初心者にはお勧めしているわけです。

できるだけ、嫌み、押し付けにならないように知人・友人には伝えていますけど、なかなかリアリティをもって理解してもらえるかというと、必ずしもそうではありません。

今まさに投資をし始めようとする人は、私が言っていることをどうぞ頭の片隅にでも置いておいてもらえるといいんじゃないかと思います。

今日はこんなところです。 ではでは!!

健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
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斗比主閲子

"アラフォー、既婚、複数人の子持ち、二世帯住宅在住、富裕層。旧帝大卒で年収は2000万円"ということになっています。ゆりかごから墓場まで、ありとあらゆる人間関係トラブルの相談を趣味で対応しています。単著『私って、甘えてますか?』(総合法令出版)

※毎日が発見ネットの体験記は、すべて個人の体験に基づいているものです。

斗比主閲子さんのブログ:斗比主閲子の姑日記

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