こんにちは。斗比主閲子と申します。
アラフォー、既婚、複数人の子持ち、二世帯住宅在住、富裕層(※)です。
※富裕層は純金融資産1億円以上の世帯(野村総研定義)
【前回】究極の節約術!? 安く物を買うコツは「みんなが欲しい時には買わない」/斗比主閲子
私は昔から節約を是としているところがあり、実家で照明がつきっぱなしなのに気付くと、こまめに消灯するようにしていました。
蛍光灯は点灯時に電力を使うので、頻繁に点灯・消灯を繰り返すのはよくないですが、基本的に使わないときに消灯するのは節電、節約になります。
私の中には節約することでちょっとした満足が得られていて、少しの距離を歩いたり、タクシーを使わなかったりするのを誇りに思っていたりもしました。
そんな私でしたが、「なんでもかんでも節約するもんじゃないな」「節約はどれくらい金額に影響があるかを計算した上でのほうがいいな」と、深く心に刻んだ経験があります。
今のパートナーと同棲し始めた頃、20代のことです。
当時、私は夏場のエアコンの設定を28℃に設定していました。
何となく28℃がいいという話があったのを真に受けていたのと、28℃でも暑いと感じなかったからです。
しかし、パートナーは自分に割り当てられていた部屋で、エアコンを20℃に設定していたのです!
私からすると20℃というのは低すぎるし、何よりも共同生活で電気代は折半でしたから、私が過剰に電気代を負担することになると思いました。
そんなわけで、20℃にエアコンを設定するのを見かける度に、私はそれとなく設定温度を上げるようにしていました。
口で言うと自分がせせこましいと思われると考えたからです。
実際、どっちがせせこましいかと言えば、今から考えるとどっちもどっちですね(笑)
ただ、私がいくら設定温度を上げたとしても、パートナーは「あまり効いてないな」と設定温度を下げてくるだけでした。
私の非常に些細な抵抗を全く意に介していなかったというか、気付いていなかった......!
これを何度か繰り返しているうちに、私の堪忍袋の緒は切れました。
「エアコンの設定温度を20℃にするのはどうかと思う。低くて健康に良くないし、何より電気代は折半だから、こっちが損していることになる」と、直接伝えたわけです。
それに対してパートナーは、「別に20℃にしたからって風邪を引いたり、体調が悪化したりすることなんてない。それに、自分の部屋のことなんだから文句言われる筋合いはない。電気代はたかが知れている」と反論してきました。
結局、お互いの意見は平行線で、エアコンをきっかけに何となくいがみ合うようになってしまいました。
そんなあるとき、パートナーが電気代の明細を持ってきました。
「月ごとで電気代を比較してみると、2人の間でエアコンの設定温度であまり差がない冬場と比較しても、夏場のエアコン代金が20℃に設定していることで極端に高すぎるってことはないみたいだよ」と。
確かに、明細を見ると、夏場の電気代は比較的高いけれども、異常な数字ではありませんでした。
よくよく消費電力で計算しても、設定温度20℃と28℃では1カ月で1000円ちょっとの違いです。
1000円を大きいとみるか、小さいとみるかは色んな意見があるでしょうが、当時の私としては1000円程度ならまったくの許容範囲でした。
さらには、パートナーが少し多めに電気代を払ってくれるという妥協案を提示してくれたので、これを拒否する理由は私にはありませんでした。
そんなこんなで、私とパートナーとの間で数カ月の"冷戦"のきっかけとなったエアコン論争は終止符を打ったのでした。
以上が私の過度な節約意識への苦い(?)経験談となります。
今となっては、この経験から、節約節約で家族が自分や家族が窮屈な思いを感じることは避けるようになりましたし、節約は金額が大きいものから優先するようにもなりました。
結局、節約に無理があると長続きしないんですよね。
もし、今から節約をしようと考える人がいるなら、無理のない範囲から始めることをお勧めします。
今日はこんなところです。 ではでは!!
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