<この体験記を書いた人>
ペンネーム:ガラパゴス
性別:男性
年齢:60
プロフィール:健康には気をつかって運動は大好き。新しいものが好きで何かやりたいことがあれば実践してみたくなるシニアフリーターです。
年金をもらうまではもう少し頑張って働きたい元気なシニア世代の1人です。
どんな仕事をしていても自らを成長させようとするとき、その仕事環境において妥協してはならない、負けられない戦いはあると私は思っています。
現在60歳、少し前に早期退職して約35年の会社勤めを終え、この年ながらフリーターとして日々を過ごしています。
幸いなことに、過去の仕事に関連性のあるサービス事業の仕事が見つかり、ある店舗で働き始めることができました。
会社員時代のスキルが役に立つことが多く、順調にその会社のパート社員として馴染んでいくことができました。
店舗での仕事内容は少々複雑な業務がありますが、自分にとってはさほど難しい内容ではありません。
さらに、手の空いた時間を利用して、パート社員ながら社員の仕事の代行的な業務もするようになりました。
たとえば、新規商材の提案書作りなど。
前職で商品企画の経験があるので、社員から相談を受けた上で数枚の提案書を仕上げました。
その資料は評判もよく、クライアントにもその新規商材が受け入れられました。
また、店舗の売上集計など、今まで手作業で行っていたものをエクセルの簡単なプログラムを使って、納品書・請求書・売上集計など一括で管理できるツールを店舗内に導入しました。
そのほか、営業的な成果や関係者とのコミュニケーションなど上手くこなすことができるようになり、私の上司に当たる社員さんは「とても助かっている」と評価してくれるまでになりました。
自分が勝手に仕事を増やしていると言われればそれまでですが、実際に私の作ったものを利用しているのも確かですし、最近は新たな仕事がどんどん増えてきました。
そうなってくると、とある疑問が湧いてきます。
「自分への報酬は正当なものなのか」です。
同一労働同一賃金がルール化されている中、果たして仕事に見合った報酬を得られているのか疑問になってきました。
そこで、私は文書で「契約内容と自分の業務が、社員さんの業務と比較して同一労働同一賃金になっていない」という内容で書面を作成して上司社員に提出しました。
すると、「うちはその辺の人事的なところはよくできてなくてブラックだからね」という話が返ってきました。
いわゆる残業代を踏み倒すなどのブラック企業という印象はないので、賃金体系含めた人事系のところがしっかりとできていないということで理解しました。
自分が以前勤めていた上場企業と違って、中小企業の実態はこういうものなのでしょう。
しかし、私はそれで諦めるわけにはいきません。
もちろん組合はないわけですが、「一人組合」的に話し合い、少しの昇給を手にすることができました。
この会社の体制を変えようなんて思ってはいません。
ただ、この歳になっても労働者の立場として絶対負けられない戦いはあると思っています。
まだまだこの会社における同一労働同一賃金という評価体制への出口は見えませんが、しばらくは様子を見て契約更新時にはまた書面を持って交渉するつもりです。
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