こんにちは山田あしゅらです。
義両親の在宅介護の様子を嫁の目線で綴った ブログ『13番さんのあな―介護家庭の日常―(現・13番さんのつぼ)』。
ここに書いてきた13年間の記録をもとに今の気持ちを織り交ぜつつ、改めて当時のことを振り返ってみようと思います。
【前回】義父の「かまってちゃんアピール」が始まった! 自分の時間を作りたいだけなのに.../山田あしゅら
デイサービス出発前に転倒し、胸を打った義父。
嫁の前ではカッコつけて「何ともない」と言っていたのにデイサービスでは「痛い痛い」と大騒ぎ(?)
義父の性格をよく知っているだけに「ああ。いつものかまってちゃん発動だわ」と嫁は端から懐疑的でしたが、デイサービス側としては本人が「痛い」と言っているのを放っておくわけにもいきません。
そこでやむなく電話をかけるに至ったようです。
しかしこの日は私一人。(祝日でしたが夫も息子も仕事で朝から出かけていました)
義母が家にいるので義父を迎えに行くことも出来ませんし帰って来たとて病院へ連れて行くことも難しいのです。
それなら看護師さんも常駐しているデイサービスで様子を見てもらったほうが何かと安心。
ただ、高齢者のケガは時間を置いて症状が悪化することも考えられるので、夕方帰って来る夫に義父を病院へ連れて行ってもらいましょう。
私たちが住んでいる自治体は日曜祝日の急患を開業医が当番制で18時頃まで受け持つことになっています。
デイサービスの送迎車が家に到着するのは17時過ぎ。
夫としお氏はそれよりちょっと前に帰って来る予定です。
...と、あれこれ算段していると
今度は実家の母からメールが届きました。
それは叔父(母の弟)が亡くなったという報せでした。
少し前から体調が芳しくないと母から聞かされていましたが、受け取った訃報に思わず声が出た私です。
実家の父の葬儀の際、大変お世話になったのがこの叔父でした。
私たちだけでなく母にとっては心の支えの頼もしい弟でもありました。
父亡き後、意気消沈している母を叔父が事あるごとに励ましてくれたお陰で母は以前の母に戻ることが出来たのです。
義父母の介護でなかなか母のそばに行けない私もどれだけ助けられたか分かりません。
何としても参列させていただきたい叔父との最後のお別れ。
葬儀の日程は明後日と聞き母と落ちあい向かうことにしたのですが...。
そう。この時点では義父の『胸の痛み』がどの程度なのか分からないのです。
場合によっては叔父の葬儀にも出られない事態となるかも知れません。
もちろん、明日の展覧会の搬入だって...。
優先すべき介護者の都合も被介護者の状況に振り回されることはこれまでも一度や二度ではありません。
やるせない思いを抱きながら夫と義父の帰りを待つ私でありました。
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